2023年はアウディ陣営が拡大か。シリーズはクムホタイヤにスイッチ/TCRオーストラリア

 今季2023年カレンダーの一部を構成する“バサースト・インターナショナル”が、新生『TCRワールドツアー』に組み込まれることが内定しているTCRオーストラリアシリーズは、新シーズンに向けいくつかの運用変更点をアナウンス。新たに予選ポイントのシステムを導入するとともに、以前のサプライヤーであるミシュランに代わって、新たな複数年契約を締結したクムホが公式タイヤサプライヤーとして指名されている。

 また、例年タイトル争いの輪に加わる強豪メルボルン・パフォーマンス・センター(MPC)は、今季より3台のアウディRS3 LMS 2の投入を予定。プライベーターとして奮闘してきたザック・ソーター(チーム・ソーター・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)も、ホンダからアウディへのスイッチを計画しており、シリーズにおけるアウディ陣営の勢力がさらに拡大することが見込まれている。

強豪ブリンク・モータースポーツは電動化初年度に向け『テスラ・モデル3』にスイッチ/STCC

 アウディ陣営のトップカスタマーチームとして、TCR規定のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権で毎年のようにタイトル争いを繰り広げてきた強豪ブリンク・モータースポーツが、来季2023年より完全電動化を果たすBEVシリーズに向け、マニュファクチャラーのスイッチを表明。新たに『テスラ・モデル3』を投入し、3台体制で戦うことをアナウンスした。

 2017年のチャンピオンシップ初参戦以来、一貫してアウディRS3 LMSシリーズを走らせてきたチームは、すでにフル電動チャンピオンシップに生まれ変わるSTCCへの参戦確約を1番乗りで発表済みだった。