日本のマイナス金利脱却はまだ遠い 渡辺浩志 (週刊エコノミスト)

新型コロナウイルス禍やウクライナ危機は世界のインフレを加速させた。これを退治すべく、昨年春先から主要国が金融引き締めを急いでいる。 だが、足元では利上げの効果で世界景気が減速し、原油や食料などの1次産品価格が下落している。これにより、モノのインフレは今年前半にも世界的に正常化する公……

《欧州株》暖冬で景気懸念後退 近藤智也 (週刊エコノミスト)

今冬の欧州では気温が記録的に暖かく、エネルギーの需要が平年実績を大きく下回っている。その結果、エネルギー価格は下落してきた。企業や家計の負担が軽減されているだけでなく、各国政府の財政状況にも余裕が生まれ、景気の先行き懸念が後退した。それが株価を押し上げている。 インフレが鈍化した……

『未来へ繋ぐ災害対策』 松岡俊二、阪本真由美、寿楽浩太、寺本剛、秋光信佳著 有斐閣 2970円 (週刊エコノミスト)

『未来へ繋ぐ災害対策』 松岡俊二、阪本真由美、寿楽浩太、寺本剛、秋光信佳著 有斐閣 2970円 「災害」と聞くと、多くの人は地震や津波などを想像するだろう。しかし本書は、気候変動や感染症など、現代が抱えるリスクも災害と捉える。阪神・淡路大震災や東日本大震災、福島の原発事故など過去の災害対……

《東京市場》半導体など中国関連が物色の柱 秋野充成 (週刊エコノミスト)

注目された1月の日銀金融政策決定会合では、焦点だったイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)の再修正は出なかった。さらに、共通担保オペ拡充策を発表して、10年物OIS金利(翌日物金利と10年長期金利を交換する際の金利)や日本国債金利が低下した。 しかし、10年物OIS金利は10年国債金……

『16人16曲でわかる オペラの歴史』 加藤浩子著 平凡社新書 1100円 (週刊エコノミスト)

『16人16曲でわかる オペラの歴史』 加藤浩子著 平凡社新書 1100円 モーツァルトの「フィガロの結婚」。ワーグナーの「ワルキューレ」。ビゼーの「カルメン」。これらオペラの名曲の数々とその作曲家を、全16人16章で紹介したぜいたくな一冊だ。イタリアのフィレンツェで宮廷芸術だったオペラが、圧倒……

IT大量解雇でも慌てないのがシリコンバレー流 中島和宏 (週刊エコノミスト)

GoogleなどIT大手で働く人には厳しい冬となったが… Bloomberg グーグル、マイクロソフト、アマゾンにメタなど、米IT大手企業のレイオフ(一時解雇)の話が連日のように報じられている。1万人単位の大量解雇は、景気の変わり目など数年に一度行われているものだ。その裏側をシリコンバレー視点で見ると……

《プラチナ》供給不足で先高感 中山修二 (週刊エコノミスト)

米国の貴金属市場は、金利上昇の影響が薄れ、相場基調が引き締まっている。これは金融当局がインフレの沈静化を見据え、利下げを意識していることが影響している。その中で白金(プラチナ)価格が強含んでいるのは、需要増加が背景にある。 世界最大の白金需要国である中国では、電気自動車(EV)の普……

米雇用削減、1月は10.2万件 前月比2倍超・前年比5倍超に急増 (ロイター)

[2日 ロイター] – 国際的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスは2日、米国に拠点を置く企業が1月に公表した雇用削減が10万2943件になったと発表した。前月比では2倍以上、前年同月比では5倍以上に急増し、2年超ぶりの高水準。リセッション(景気後退)に備え、ハイテク企業が過……

UPDATE 1-英中銀0.5%追加利上げ、「インフレピーク」で引き締め終盤示唆 (ロイター)

(情報を追加しました) [ロンドン 2日 ロイター] – イングランド銀行(英中央銀行)は2日、政策金利を0.5%ポイント引き上げ4.0%とした。10会合連続の利上げで2008年以来の高水準となった。世界的にインフレは高止まりしているものの、英国を含め多くの先進国でピークに達した可能性があると指摘し……

Zホールディングス・ヤフー・LINE合併へ 経営統合こえる効果求めて (フジテレビ)

ヤフーとLINEを傘下に持つZホールディングスが、3社で合併する方針。 Zホールディングスは傘下のヤフー、LINEの3社で2023年度中をめどに合併する方針だと発表した。 ZホールディングスとLINEは、2021年3月に経営統合していたが、目立った連携はなく、経営統合の効果を拡大することを最重要課題としてい……