理不尽なクレームどう対応=高校教員・中島貴之・44 (毎日新聞)

(大分県) 子供たちの声がうるさい。吹奏楽の音がうるさい。チャイムの音がうるさい。何かとクレームのあふれる昨今である。 他人を受け入れたり大目に見たりといった、お互い様の精神が失われてきた。そこにあるのは自己中心的な世界であり、自分の気に入らないことや邪魔になるものは排除や攻撃の対……

記録保管の重要性実感=ぶどう園見習・田中保幸・75 (毎日新聞)

(静岡県) 久しぶりに東京へ出掛けた機に、初めて国会図書館に立ち寄った。外観も立派だが、利用者登録を済ませて入ると館内は広く、大きい壁画などに驚く。資料の大半を書庫に収める閉架式だけに、利用者の多くがずらりと並んだ端末機に向かっている様子にも驚いた。 国会図書館でなければ見られない……

排出削減前進なかったCOP27 土俵際に立つ「1.5度目標」=岡田英(東京科学環境部) (毎日新聞)

エジプト東部シャルムエルシェイクで11月に開催された国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)は、多くの国の間に失望感が漂う中で閉幕した。地球温暖化の被害支援の基金設立という「歴史的」な合意の一方で、温室効果ガス排出削減で前進がなかったからだ。新興国や産油国の抵抗はすさまじく……

ウクライナ侵攻 クリミア大橋をプーチン氏通行 半島奪還に対抗姿勢 (毎日新聞)

ロシアのプーチン大統領は5日、2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島とロシアを結ぶ「クリミア大橋」を自ら運転する車で通行した。ロシアによるクリミア支配の象徴とも言える橋だが、10月の爆発で一部が崩落し、修復が進められていた。クリミア半島の奪還を目指すウクライナに対抗する……

脳裏に浮かぶ祖母の姿=主婦・松田美穂・72 (毎日新聞)

(愛媛県) 大好きだった祖母が96歳で逝って20年以上になります。シニア世代になった私の脳裏に、今も鮮やかに浮かぶ祖母の姿があります。 私が小学低学年から中学生時代。彼女は一日の終わりに、居間のカレンダーの日付を赤鉛筆で丸で囲み、合掌して何事かを唱えています。思春期の娘には、なぜか不思……

インドネシア、婚外同居ダメ 法案可決、外国人も対象 (毎日新聞)

インドネシア議会は6日、法律婚をしていないカップルの同居を禁じる刑法改正案を可決した。外国人も対象で、識者からは自由の制限や、摘発を防ぐための賄賂の横行を懸念する声が上がっている。 地元メディアによると、違反した場合、最長6カ月投獄される。ただし、通報できるのは両親や子、配偶者に限……

江氏に最後の別れ 習氏50分間弔辞 追悼大会 (毎日新聞)

11月30日に96歳で死去した中国の江沢民元国家主席(元中国共産党総書記、元党中央軍事委員会主席)の追悼大会が6日午前10時(日本時間同11時)から、北京の人民大会堂で開催された。党や政府、軍など各界の関係者らが参列し、中国の経済発展の礎を築いた指導者に最後の別れを告げた。葬儀委員会トップ……

豪首相「両国関係は重要」 5月政権交代、経済優先 6年ぶり首脳会談、人権問題では溝 (毎日新聞)

オーストラリアが「険悪」といわれた中国との関係改善に向けて動き始めている。アルバニージー豪首相は11月、2016年以降途絶えていた中国の習近平国家主席との首脳会談をインドネシア・バリ島で実施。今年5月の総選挙で政権交代を果たした労働党のアルバニージー政権には人権や安全保障問題では両国の……

心の変化 新潟県村上市・鈴木正子(無職・69歳) (毎日新聞)

14年1人暮らしをしていた母が4月に亡くなった。 父が亡くなった後、百カ日法要でお墓に手を当てて「お父さん、100日も会ってないんだね」と言った母だった。だから私も妹も、母との別れを悲しむより「お父さんにやっと会えてよかったね」と思った。火葬までの2晩、妹と一緒に母のそばで寝たが、楽しい……

海外展開 4社に1社 (日本経済新聞)

スタートアップの業績拡大に弾みをつける手段の一つがグローバル展開だ。日本経済新聞社の「NEXTユニコーン調査」では、46社がすでに海外拠点を持っていた。全体の4社に1社が海外で成長加速の機会を探っている。調査に回答した184社について9月時点の状況を調べた。進出先で最も多いのは米国の28社で、……