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<p>【追悼】デザイナーであり環境活動家のヴィヴィアン・ウェストウッド──「戦争は地球における最大の“汚染者”」</p><p>【追悼】デザイナーであり環境活動家のヴィヴィアン・ウェストウッド──「戦争は地球における最大の“汚染者”」</p><p>12月29日に、81歳で亡くなったヴィヴィアン・ウェストウッド。“生まれながらのパンク”と自らを称し、「ファッションとは、セックスです」などの言葉で世界に強烈なインパクトを与え続けてきた正真正銘のイノベーターでもある。一方で晩年は、ガスや石油のパイプラインを破壊するなど、豊富なエネルギーを武器にした戦争が続く世界情勢に対して異を唱え、大国の身勝手な環境破壊問題に挑んできた活動家としても知られる。そんな彼女の軌跡を、今一度辿ってみたい。</p><p>MOYURU SAKAI 1967年に一児・ベンジャミンをもうけたアーティストでミュージシャンのマルコム・マクラーレンとともに服作りを始め、ロンドンのキングズロードにブティック「SEX」をオープン。ウェストウッドは、ボンデージファッションや、コルセット、そしてハリスツイードをデイリーウェアに取り込むなど、当時センセーショナルなファッションで世界に衝撃を与えた。 そんな二人が経営するブティックには、常にカウント・ファイヴの「Psychotic Reaction」などのガレージパンクの音楽が流れ、最先端のファッションを求める若者たちが世界中から集まった。その中には、イギリスのロックバンド「スージー・アンド・ザ・バンシーズ」のスージー・スーや、後にマクラーレンのバンド「セックス・ピストルズ」のメンバーとなるスティーヴ・ジョーンズやポール・クックらもいた。そして、ヴォーカルにジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)を迎えたセックス・ピストルズは1975年にデビューし、ウェストウッドの手がけた衣装と音楽の強烈なシナジーで70年代のUKパンクシーンを作り上げ、世界に衝撃を与えた。 「私は、活動家のモチベーションは皆同じだと思っています。それは同時に、あなたのパーソナリティを反映しています。人は、困っている人を見捨てられないものでしょう? 私たちは、お互いを助け合うために存在しているのです。もちろん、人によってその責任の感じ方には程度の差はあります。でも私は、誰もやらないなら私がやらなければならない、と常に思っています。そしてこの気概は、これからも変わりません」 デザイナーとして世界を魅了する一方、イギリスの政治や社会問題に対し、さまざまな活動を展開してきたウェストウッド。自身のHP「</p>