<p>NTTドコモ、「窓」で電波を曲げたり、入りやすくする技術</p><p>NTTドコモ、「窓」で電波を曲げたり、入りやすくする技術</p><p>株式会社NTTドコモは30日、建物の内外における電波品質の改善に関係する発表を行なった。</p><p>後者の「外から内へ電波を入りやすくする技術」はYKK AP株式会社と共同で進めている取り組みで、住宅やオフィスの天井および壁面の一部を切り取り、電波を通しやすいエアロゲル素材に置き換えることで、主に屋内における電波の可用性を向上させる試み。両社はこれを"電波の窓"と呼んでおり、30日からドコモR&Dセンタ内の電波暗室で実証実験を開始した。 エアロゲル素材は熱伝導率が低い一方で電波を通しやすく軽量であり、建材として利用すれば、屋内における電波品質の改善と高断熱化を両立できる可能性がある。 この実験ではエアロゲル素材で作製した"電波の窓"の電波透過特性を確認する。役割分担として、YKK APは天井、壁、窓などのサンプル住宅構造モデルと住宅測定環境の提供、NTTドコモは電波透過特性の測定と構造の電波シミュレーションなどの評価をそれぞれ担当する。本実証実験の結果から、"電波の窓"に用いる素材や形状、構造などの検討をさらに進める見込み。 "電波の窓"の仕組み</p>