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「おそろしく不恰好な男であった」。最初の一文です。巨大な首と耳と鼻、そんな巨漢がこの小説の主人公、野呂内大太郎。シバレンといえば大好きな眠狂四郎シリーズですが演じた市川雷蔵さんや田村正和さんらのクールでスリムな美剣士とは正反対の外見です。古書店で手に取った本は講談社の昭和45年刊行…