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家の横を一両の電車が下って行った。ぬくもった布団の中で聞く優しい静かな響きはすぐ遠のき、代わりに8時の時報が流れてきた。「恋はみずいろ」。今朝は最後まで聴いてから起きよう。子どもたち男3人が使っていた部屋はいつしか納戸と化して2段式ベッドは寝具が山積。そこを私が寝室に使うようになっ…