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<p>JR西の閉じ込めは「人災」か 融雪器、降車…対応ちぐはぐ</p><p>JR西の閉じ込めは「人災」か 融雪器、降車…対応ちぐはぐ 社内基準に固執し、雪を溶かす融雪器を作動させなかった半面、降車判断を巡る基準は守らず、乗客を命の危険にさらした。専門家からはJR西のリスク管理のあり方を問う声が相次ぐ。</p><p>今季最強の寒波に伴いJR東海道線の高槻(大阪府)-山科(京都府)間で電車15本が立ち往生し、乗客約7千人が車内に閉じ込められた問題は、JR西日本の判断ミスが重…</p><p>今季最強の寒波に伴いJR東海道線の高槻(大阪府)-山科(京都府)間で電車15本が立ち往生し、乗客約7千人が車内に閉じ込められた問題は、JR西日本の判断ミスが重なり影響が拡大した。社内基準に固執し、雪を溶かす融雪器を作動させなかった半面、降車判断を巡る基準は守らず、乗客を命の危険にさらした。専門家からはJR西のリスク管理のあり方を問う声が相次ぐ。 「言い訳みたいになるが、気象情報を上回る降雪が短時間に発生したので、複数のポイントが一気に転換できない状況になった」 ポイントとは電車の進路の転換装置。24日からの最強寒波により、向日(むこう)町駅や京都駅、山科駅の計21カ所で切り替え不良のトラブルが起きた。 原因は主に雪によるポイントの凍結。これに備え、鉄道各社が保有しているのが融雪器だ。JR西によると、京都駅で使われる融雪器は「カンテラ式」で、灯油で火をたき直接レールを温めるタイプだった。 カンテラと呼ばれる灯油で火をたくタイプの融雪器(JR西日本提供)</p>