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<p>EU 中国からの渡航者 検査実施は見送り</p><p>EU 中国からの渡航者 検査実施は見送り 中国からの渡航者に対する新たな水際対策は、現時点では行わない方針を決めた。中国が出入国の規制を緩和する計画を発表したのを受け、イタリアはEUが連携して感染検査を実施するよう求めたが、見送られた。</p><p>【パリ=三井美奈】新型コロナウイルス対策で、欧州連合(EU)は29日、保健当局者による緊急会合を開き、中国からの渡航者に対する新たな水際対策は、現時点では行わ…</p><p>ブリュッセルの欧州連合(EU)本部に掲げられた旗=2020年8月(ロイター) 【パリ=三井美奈】新型コロナウイルス対策で、欧州連合(EU)は29日、保健当局者による緊急会合を開き、中国からの渡航者に対する新たな水際対策は、現時点では行わない方針を決めた。中国が出入国の規制を緩和する計画を発表したのを受け、イタリアはEUが連携して感染検査を実施するよう求めたが、見送られた。 イタリアは28日、中国からの渡航者についてコロナ感染検査を義務付けると発表。「EU各国が実施しなければ意味がない」として、緊急会合で対応を求めた。だが、欧州委員会は、中国で流行しているオミクロン変異株「BF・7」は、EU域内ですでに見つかっていると指摘した。会合後、「連携し、協議を続ける必要がある」とする声明を出した。 水際対策について、フランスで感染予防を担う諮問機関のトップは仏ラジオで、「現時点で中国で流行しているのは、すべてオミクロン株の派生。フランスでは免疫ができている」と発言。ドイツ政府報道官も「危険な変異株は見つかっていない」と述べ、現時点で新たな措置は不要という立場をとった。ロイター通信によると、ポルトガル、オーストリアも同調した。 中国の渡航制限の緩和を受け、日本や米国は新たな水際対策をとる方針を示している。</p>