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Intelについては2022年第4四半期決算にてコンシューマー向けPC事業の営業利益が前年同期比で82%も減少するなど悲惨な結果が出ていますが、2022年末から発売された新世代CPUであるRaptor Lakeに関して想像を絶する売れ行きの悪いという情報が海外の販売チャンネルから寄せられているようです。

Intel Raptor Lakeの売れ行きは壊滅的。AMDのZen3やIntel Alder Lake-Sが好調、Zen4は徐々に持ち直し

Intelでは2022年第4四半期決算にてRaptor Lake-SなどCPU事業を含む、コンシューマー向けPC事業の売上高が前年同期比で36%減少し、営業利益は82%減少と言う想像を絶する決算内容を発表しましたが、2022年末から発売がされているIntelの新世代CPU、Raptor Lakeについて売れ行きが壊滅的に悪いという情報がMoore’s Law is Deadが各販売チャンネルの内部ソースから入手した情報より明らかになっています。

動画の内容は主にNVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズが絶不調と言う点がメインですが、そのことに関しては以下の記事に記載しています。

GeForce RTX 4000の販売失速中。RTX 3000やRadeonは好調で価格低下圧力に?

Intelが直近で発表した決算の内容としては、上述の通り売上高、営業利益ともに前年同期にに比べて大きく下がる結果となっています。

その理由のひとつとしてシェアを確保するためにOEMや量販店にAlder LakeやRaptor Lakeの大量に供給し、在庫過多という状況に陥っていることが決算資料でも明らかにされています。

IntelがAMDに対して自己破壊的行為に出ている模様。収益度外視でシェア重視

Intelでは今後在庫として積み上がったAlder LakeやRaptor Lakeなどを捌いていく必要がありますが量販店からの情報を鑑みると非常に厳しい状況で有ることが複数の販売チャンネルより明らかになっています。

ソース①:Zen3に関しては販売が絶好調の一方で、Zen4はそこそこ。IntelのAlder LakeはZen4を上回る売れ行きを記録している一方で、Raptor Lakeは絶望的な売れ行きになっている。AMDとIntelそれぞれの売上でいうと、AMDがIntelを圧倒している。

ソース②:Zen3、Zen4ともに入荷次第売れる勢い。一方でIntelに関してはAlder Lake以外はほとんど売れていない。

ソース③:Zen4に関しては発売1ヶ月の売れ行きは悪かったものの、2023年に入ると価格の引き下げやキャンペーンによってZen3に迫る売れ行きになっている。一方でIntel側についてはAlder Lakeは売れているものの、Raptor Lakeの売れ行きは壊滅的。客の多くはRaptor Lakeの値下げやキャンペーンについて聞かれるもののIntel側はそのようなことは無いとのこと。

ソース④:我々(カナダの大手販売店)ではRaptor Lakeはもう売れていない。一方でZen3の売れ行きは良好で、Zen4も徐々に勢いをつけてきている。

各量販店ともにCPUはAMDのZen3搭載のRyzen 5000シリーズやIntelのAlder Lake-Sが主流で、現行世代のZen4 Ryzen 7000シリーズについては発売当初は高い価格がネックとなり売れ行きは悪かったものの、最近は値下げやキャンペーンを武器に盛り返している様子です。一方で、問題のRaptor Lakeに関しては価格が上がった事やZen4 Ryzen 7000シリーズに比べて価格が高く、廉価版のRaptor Lakeの中身はAlder Lakeのリネーム品であることから壊滅的な売れ行きである事が明らかになっているようです。

上述の内容についてはCPU単品での販売における売れ行きですが、Intelにとって重要なBTO PCの売れ行きや動向についても量販店経由の情報では憂鬱な内容になっています。

ソース①:PCの販売は非常に悪い。小規模なお店やチェーン店であれば夏までに廃業してしまう可能性がある。

ソース②:ここ最近、顧客の多くはコストパフォーマンスを意識するようになってきている。2022年には『ゲームを楽しむのに最高なCPUを教えて?』と言う質問が多かったものの、2023年からは『予算に対して最もフレームレートの出せるPCを教えて』と言うものに変わった。

ソース③:ここ最近、BTO PCの売れ行きは一気に落ちた。ノートPCに関しては売れてはいるものの、$1200以下のモデルのみで、NVIDIA製GPUを搭載したノートPCは価格の高さから売れ行きは大きく落ちている。

IntelではAMDにシェアを取られるのを防ぐためにOEMや量販店に大量のAlder LakeやRaptor Lakeを供給したと言われていますが、Intelが最もシェアを死守したかったBTO向けPCなどはほとんど売れていない様子で、ノートPCに関しても廉価モデルが売れ筋で、利益率が高い高価なCPUを搭載したノートPCやBTO PCに関しては壊滅的な売れ行きのようです。

日本においてはRaptor LakeとRyzen 5000シリーズが拮抗する様な売れ行きがAmazonのランキングから確認できます。これは、日本ではAlder Lakeが円安によって値上げされてしまったり、北米などの異なりRyzen 7000シリーズの大幅値下げやDDR5同梱キャンペーンなどが行われていません。そのため、海外の状況とは異なる売れ行きになっている可能性はありそうです。

 

Intelは数日前に、AMDにシェアを取られない様に量販店やOEMに対して大量のCPUを供給していると言われていましたが、CPU単品の売れ行きやBTOやノートPCの売れ行きを考えると2023年第一四半期決算においても在庫が原因で営業利益は大幅低下する可能性がありそうです。

結局、薄利多売で販売店に商品を売りつけると会社の決算や経営が市場動向に左右されやすくなるので、在庫を起因とした新商品の投入遅延や廉価なイメージの定着など悪影響が多くありますのでやめた方が良いのは明白なのですが、2023年始まって1ヵ月ですがIntelにとっては荒々しい一年になると考えられますね。。。


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