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時雨(しぐ)るるや天へ跳ねたる金の鯱(しゃち) 弥富市 富田範保 <評>金のシャチが天守閣に身を反らし、厚い雲から時雨が降って来る。見上げる先に、初冬の空と金のシャチが見えるのだろう。 なきがらにマフラー巻いて出棺す 東京 東賢三郎 <評>出棺の際、故人が親しんだマフラーを首に巻く。亡…