ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに2台体制で参戦するクール・レーシングが、2023年のドライバーとしてホセ・マリア・ロペスと契約を結んだと発表した。ロペスは、ニコラ・ラピエール率いる同チームのオレカ07・ギブソンで、シングルシーター出身のヴラド・ロムコとコンビを結成する。
■「LMP1とハイパーカーの経験を活かす」
トヨタGAZOO RacingよりWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスにもエントリーしているロペスは、2017年の参戦開始以降トヨタのプログラムにほぼ専念してきており、両シリーズへの同時参戦、そしてLMP2クラスへの参戦は、ともに今年が初めての経験となる。2023年シーズンに向けては、日本のスーパーGT・GT500クラス参戦の噂も一時あがったが、WECとELMSという2シリーズの参戦プログラムが確定した形だ。
ロペスは、チームのマネージング・ディレクターを務めるラピエールとは関わりがある。ロペスがル・マン24時間レースにデビューしたとき、ラピエールは同じチームでトヨタTS050ハイブリッドのステアリングを握っていたのだ。
「ELMSに参戦できること、とりわけこのチームで、ニコラ・ラピエールとともに戦えることをうれしく思っている」と ロペスはコメントしている。
「LMP1とハイパーカー両方の経験を活かすつもりだ。(LMP2では)皆が同じクルマで争うのだから、きっと素晴らしい戦いになるだろう」
「エキサイティングで、サーキットに行くのを楽しみにしている」
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ロペスは、シングルシーター出身のロムコとコンビを組むことになる。フランスのライセンスで参戦する18歳のロシア人であるロムコはF4で優勝経験があり、昨年はユーロフォーミュラ・オープンをランキング2位で終えている。
「2023年シーズンからクールレーシングに参加できることを非常にうれしく思っている」とロムコ。
「素晴らしいチームだし、新しいスキルを学び、ドライバーとして成長できるのは間違いない」
「LMP2で素晴らしい結果を残せると確信しているし、この素晴らしいパートナーシップを楽しみにしている」
プロ/アマカテゴリーに参戦するチームの2台目は、ラピエール、チームの共同創設者であるアレクサンドル・コイニー、そして2022年のELMS LMP3王者のマルテ・ヤコブセンがドライバーを務める予定だ。
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