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<p>コンビニのレジでたくさんの「“ありがとう”を言ってもらえる」アバター接客の嬉しい誤算 – ライブドアニュース</p><p>【導入】コンビニのアバター接客で嬉しい誤算、たくさんの「”ありがとう'を言ってもらえる」 「アバターの中の人」が画面越しに接客する。開発に携わったローソンの担当者は「驚いたのはアバターに『ありがとう』と言って去っていく人が多いこと」と明かした。</p><p>東京都豊島区にオープンした「グリーンローソン」。ローソンが掲げる「圧倒的な美味しさ」「人への優しさ」「地球(マチ)への優しさ」という3つの約束の実現に向けて、CO2排出量やプラスチックごみの削減、店内の</p><p>厨房で作るできたて商品と冷凍弁当で食品廃棄の削減を目指すなど「お客様・マチと一緒に創るサステナブルな店舗」を掲げている。中でも大きな話題となったのは「アバター接客」だ。 実はこのアバター接客の導入を担当したのは、東大法学部卒でもともとは検察官志望だったというローソンの「法務部長」。いったい、なぜシステム開発担当ではない法務部長が……? 今回は、その経緯を聞いた。開発を進めるなかで、嬉しい「誤算」もあったという。 ◆リアルタイムで人間が操作する「アバター接客」 「グリーンローソン」のアバター接客とは、店舗における接客業務をモニター上のアバターが行うもの。たとえば店舗入り口に設置された大型モニターに映し出されたアバターが、目の前を通り過ぎる客に対し「いらっしゃいませ!」「本日のおすすめは、からあげクンです!」などと声をかける。 あらかじめそう話すようにプログラムされている映像か……と思いきや、実は画面の向こう側には人間がおり、リアルタイムでカメラに映し出された店内の様子を見ながら客に話しかけているのだ。 ◆東京本社、大阪、淡路島の拠点から… さらに驚くのはレジ。近年コンビニでも増えつつある「セルフレジ」だが、グリーンローソンでは基本的にセルフレジがメインとなっている(※)。そのうちの1台はアバター接客ができるのだとか。アバターの向こうには人間がいる。 (※)収納代行の支払いやチケット購入など、セルフレジでは支払いできないサービスに対応するため、ローソン初となる「サービスカウンター」を設置している。 お会計の際にわからないことがあれば、「ポイントカードはその右下から読み込んでくださいね……そう、そこです!はい、ちゃんと読み取れていますよ!」などと「接客」をしてくれるのだ。 とはいえ、「アバターの中の人」はどこにいるのだろうか。現在は東京のローソン本社と、大阪、そして淡路島の3拠点からスタッフが遠隔接客をしているが、将来的には各スタッフの自宅からも業務が行えるようになる見込みだ。実際に店舗に行かずに接客業務ができるので時間・距離・年齢・介護や育児など様々な理由で通勤が難しいと感じている人や、身体的なハンディキャップがある人でも、働くことができる。 ◆東大卒業後、司法浪人「自分には価値がない」と思っていた そんな「アバター接客」をグリーンローソンに導入すべく開発に携わったのは、ローソンの理事執行役員で事業サポート本部副本部長、法務部長でもある月生田和樹氏だ。 月生田氏は東大法学部出身。検察官を目指し司法試験を受けたものの、4年間の司法浪人を経て諦めたという過去を持つ。気になるのは、検察官志望から、なぜローソンに入社したのか? 「司法浪人を4年もしているうちに、だんだん『自分には価値がない』と思ってしまうようになって。そのうち仕事をさせてもらえるならなんでもいいや、と考えるようになっていました。そこで様々なアルバイトを経験。ポスティングや宅配会社での荷物整理、カラオケ用の曲を耳コピで作る仕事にも応募したりしましたね。そんな中、正社員として拾ってくれたのがローソンだったんです」(月生田氏、以下同) ローソン入社後は直営店での勤務を経て、1年後に本社法務部に異動。法学部出身で司法試験に挑戦していた経験を買われたのだ。取引先との契約の確認やコンビニのM&Aの手続き、中国などを中心とした海外進出への契約交渉や海外法務の現地規制の確認などを担当、法務部長にまで登りつめた。穏やかな人柄から、「優しすぎる法務部長」と呼ばれるほど社内では慕われている。</p>