<p>アメリカ大陸の先住民に日本の影響? 米国で発見された16,000年前の石器との「共通点」が示唆すること</p><p>アメリカ大陸の先住民に日本の影響? 米国で発見された16,000年前の石器との「共通点」が示唆すること #最新記事</p><p>米国で発掘された16,000年前の矢じりや槍の先端に用いられた尖頭器と呼ばれる石器について、興味深い発見がこのほど論文で発表された。日本で発掘された尖頭器と似ていたことから、日本を含むアジアとアメリカ大陸の先住民が何らかの交流があった可能性が示唆されている。</p><p>尖頭器とは、ダート(狩猟用の投げ矢)や槍の先端、矢じりなど、人間が手で研いで作成した武器の先端部分のことだ。発見された尖頭器に混じっていた動物の骨に放射性炭素による年代測定を実施したところ、それぞれの年代の平均は約16,000年前となり、これまでアメリカ大陸で発見された尖頭器で最も古いものであることが判明したのである。 「技術は人類の大きな特徴であり、それを考古学的に測定できることは本当に重要です」と、デイヴィスは語る。「形状や設計、そして尖頭器の幾何学的な構造を分析してどのように製造されたかを理解することで、当時の人々の頭のなかを覗き、技術についてどのように考えていたかを知ることができます。どうすれば大きな石を自分たちが食料を得る上で有用なものに変えられるか、といったことです」 エリアBの人工遺物 この恐ろしい尖頭器は非常に有用だったことだろう。上の画像から見てとれるように、これらの尖頭器は火山性のものと非火山性のものを含め、いくつか異なる石でつくられている。材料となった石は、尖頭器のつくり手がクーパーズ・フェリーから徒歩1日以内の場所で採取できるものだった。 Most Popular</p>