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画・北村さゆり [PR] 次郎組は来た道を引き返す。途中で北側に抜けられそうなところがあったという。今から早ければ一刻、遅くとも一刻半後には、次郎組は北側に辿(たど)り着く。多聞丸らは黒い森に息を殺してその時を待った。 多聞丸は軽く手を振った。そろそろ次郎たちが砦(とりで)の正面北側に…