AMDが2022年12月13日に発売したRadeon RX 7900 XTXのリファレンスモデルの一部でゲーム時のGPU温度が110℃にまで達する問題が発生しているようですが、AMDによるとこれは仕様として初期不良交換を拒否となった事例が海外で報告されているようです。
Radeon RX 7900 XTXのリファレンスモデルがゲーム時に110℃に。AMDは仕様だとして交換を拒否
AMDのRadeon RX 7900 XTXについてはリファレンスモデルとなるMade by AMD(MBA)モデルにてGPU温度が110℃近くにまで上がるという不具合が報告されているようです。
この不具合はRedditのu/nero1338氏によって報告されており、Call of Duty Modern Warfare IIをプレイ中にGPUのホットスポット温度が110℃に達してしまい、ファンが常に100%で回り動作クロックは低下、パフォーマンスにも影響が出る状況になっているとの事です。
しかしこの件についてAMDにRMA（返品交換保証）を相談したところ、GPUホットスポットが110℃に達するのは仕様としてRMAを拒否されたとのことです。
Thank you for your email.
ご連絡ありがとうございます。The temperatures are normal if you there is any issue please, contact us back.
この温度は普通です。引き続き問題がありましたらご連絡お願いします。Thanks for contacting AMD.
このMBAモデルのRadeon RX 7900 XTXについてはホットスポット温度がカスタムモデルに比べて高い事がHardwareluxxによっても明らかにされています。
Hardwareluxxでは複数のRadeon RX 7900 XTXについてベンチマークを行っているのですが、この中で多くのカスタムモデルはGPU温度は60~70℃、GPUホットスポット温度は80℃近辺で推移しているのですが、MBAモデルのRadeon RX 7900 XTXについてはGPU温度が70℃を超える上にGPUホットスポット温度がRedditで問題を報告したユーザーと同じく最大110℃に達するモデルが多数あるとの事です。
このGPUホットスポット温度が110℃に達すると基本的にGPUは破損を防ぐためにGPUファン速度を最大化し、動作クロックを下げるなどパフォーマンスへの影響も出るようになります。
このGPUホットスポット温度が大きく上がってしまう問題の原因として推察されているのが、GPUクーラーとGPUダイ全体が均一に接していないと見られています。特にRadeon RX 7900 XTXからはGPUダイとMCMダイが分かれておりこのGPUとMCM間で高さに差がある事でGPUホットスポット温度が大きく上がってしまうと見られています。
なお、HardwareluxxがAMDにこの件についてコメントを求めたところ『現在調査中です。』との事ですのでGPUホットスポット温度が110℃に達するのが仕様なのかどうかは今後明らかになると考えられます。
AMDのRyzen 7000ではCPU温度が最大95℃に達するという例もありましたので、RX 7900 XTXも110℃は仕様かなと思いましたがパフォーマンスに影響が出たり、リファレンスモデルでは無いモデルでは80℃近辺である事を踏まえるとリファレンスクーラーのマウント構造方法かマウント圧に何かしら問題があると言えそうです。
これを一瞬で「仕様です」と言ってしまうとすぐにRedditやTwitterで話題になり、数週間ぐらいでGamersNexusなど海外のテック系Youtuberに徹底的に調査されるという流れになってしまうので、AMDのサポートももう少し慎重な対応をする必要があったように思いますね・・・
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ちなみにRadeon RX 7900 XTXを持っていてGPUホットスポット温度が110℃に達する人は可能であればPCケースの蓋を開けたり、ケース本体を倒してみて温度が変わるか試してみるといいかもしれません。特にマウント圧が問題で温度が上がる場合はPCケースを倒したりすると改善する場合もありますので。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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