iFixitが、先日に発表されたM2 Proチップを搭載した新型「MacBook Pro 14インチ」の分解動画とレポートを公開しています。
ロジックボートのチップレイアウトが若干変更されただけで、大きな変更はないものの、M1 Proモデルからの変更点は、M2 Proチップのヒートシンクが小さくなっていることで、さらに、M1 Proチップはコアの両側にSamsung製の8GB LPDDR5 RAMが2つ搭載されていたものの、M2 ProチップはSK Hynix製の4GB LPDDR5 RAMが4つ搭載されています。
このRAM配置の変更の理由としては、Appleが設計した当時はABF基板が非常に不足していた時期で、2つの大きなモジュールではなく、4つの小さなモジュールを使うことで、メモリからSoCまでの基板内の配線の複雑さを減らし、基板上のレイヤーを少なくすることができ、これにより限られた基板供給量で対応出来るようになる為とみられています。
また、M2チップ搭載「MacBook Pro 13インチ」や「MacBook Air」に加え、M2 Proチップ搭載「MacBook Pro 14/16インチ」でもベースモデルはSSDの読み書き速度が前モデルよりも低下していることが明らかになっていますが、その理由としては複数のNANDフラッシュメモリを小分けで搭載するのではなく、より大容量のチップを1つだけ搭載する形になった為で、Appleがなぜそのような対応を行ったかについては、小型のダイが段階的に廃止され、業界がこれまで以上に大きなNANDダイ密度に移行するにつれ、小型の128GBモジュールを入手することが困難になっており、価格もより高価になっている為とみられています。
なお、修理し易さを示すスコアは、10点満点中5点で、M1 Proチップ搭載モデルよりも1点だけ高くなっています。
新型「MacBook Pro」と新型「Mac mini」、ベースモデルはSSDの読み書き速度が前モデルより低下していることが明らかに
M2チップ搭載「MacBook Pro 13インチ」の256GB SSD、実機テストでもM1モデルより遅いことが確認される