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玄宗はさっそく瑤光楼内に執務室を与えようとしたが、楊貴妃が遠慮がちに異をとなえた。 「このお方は苦難の旅からもどって来られたばかりですから、少し休ませてあげて下さいませ。それに秦国夫人がお目にかかるのを待ちわびていることでしょうから」 一刻も早く会えるようにはからってほしいと、姉の…