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<p><特報>回転寿司チェーンで相次ぐ「不適切動画」の拡散 くら寿司は対策強化に本腰</p><p><特報>回転寿司チェーンで相次ぐ「不適切動画」の拡散 くら寿司は対策強化に本腰 はま寿司では、店舗内でレーンで運ばれている寿司に対し、一部の利用客がスプーンのような道具を使ってわさびを無断でのせる動画がSNSで1月中旬から拡散した。</p><p>複数の回転寿司チェーンで、利用客による不適切行為を映した動画が会員制交流サイト(SNS)で拡散されるケースが相次いでいる。「はま寿司」では、一部の利用客が品物…</p><p>反応 くら寿司の店舗で、レーン上部に設置されている「AIカメラシステム」(くら寿司提供) 複数の回転寿司チェーンで、利用客による不適切行為を映した動画が会員制交流サイト(SNS)で拡散されるケースが相次いでいる。「はま寿司」では、一部の利用客が品物の寿司に無断でわさびをのせる動画がSNSで拡散。警察に被害届を提出する事態にまで発展した。一方、はま寿司と同様に利用客による不適切行為を映した動画がSNSで拡散した「くら寿司」では、商品などを判別するために導入されていたAIカメラシステムを、不適切行為の検知に活用することを決定。回転寿司チェーンの生命線ともいえる〝食の安全〟を確保するため、対策の強化に乗り出している。 「断じて許される行為ではない」 はま寿司では、店舗内でレーンで運ばれている寿司に対し、一部の利用客がスプーンのような道具を使ってわさびを無断でのせる動画がSNSで1月中旬から拡散。ツイッターでも「回転寿司の業界スタイルが終わりかねない」「こういう〝犯罪〟には毅然とした対応が必要」といった不安や怒りの声が相次いだ。 この不適切動画について、はま寿司は「SNSで投稿されている内容は、レーン上でほかのお客さまに提供している商品に対し、故意に手が加えられている」とした上で「当社のルールから著しく逸脱した行為で、許されざる内容」と憤りを隠さない。 同社は店舗のある所轄の警察署に被害届を25日に提出。「(安全確保や不正検知の)対応・措置に関しては現在検討中」としている。 一方、くら寿司では、若い男性グループの利用客がテーブルに取った寿司を、再びレーンに返却する動画が、SNSで1月に入ってから拡散された。この利用客は返却の際に「抗菌寿司カバー」と呼ばれるカバーを自ら閉めていることから、レーンで回っているほかの寿司と見分けがつかない状態となっている。 くら寿司は「(動画は)4年ほど前の内容とみられるが、断じて許される行為ではない」とした上で「被害届(の提出)を含め警察に相談中であり、引き続き厳正に対応してまいりたい」としている。 レーン上部の「AIカメラシステム」活用 くら寿司では令和3年から全店舗を対象に、各座席で利用客が受け取った商品を判別することができる「AIカメラシステム」を導入。カメラはレーンの上部に設置されており、カバーの開閉をカメラでチェックすることで、各座席での個数などが判別できる仕組みになっている。 くら寿司の店舗で、レーン上部に設置されている「AIカメラシステム」(くら寿司提供) 「不正行為の再発防止策として、AIカメラシステムを活用することで、不正に投入されたり、カバーが(利用客によって)閉じられたことをリアルタイムで検知することも可能」(くら寿司)なことから、従来の店舗内の防犯カメラに加え、AIカメラシステムも活用して利用客の不適切行為を〝ダブルチェック〟することを決めた。 くら寿司は「弊社としては、再発防止策に速やかに着手することで、引き続きお客様の安全、安心に努めてまいります」としている。(浅野英介)</p>