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 12月27日、静岡県の富士スピードウェイで行われたS-4のスポーツ走行枠で、見慣れぬGTカーが走行した。詳細は明らかにされていないが、車両にはaprのロゴがつき、レクサス車であることが確認できた。外観から察する限り、この車両はレクサスLC500hのGT300規定であるようだ。

 晴天に恵まれ、ここ数日続いた寒さもいくぶん和らいだ12月27日の富士スピードウェイ。S-4のスポーツ走行枠は2022年最後の開催となったが、13時10分からスタートした走行枠に、一般参加車両に混じって黒いGT300車両が姿をみせた。

 車両はスラリと長いノーズ、小さなキャビンが目を引くが、サウンドはスーパーGT GT300クラスに参戦するGRスープラやGR86同様、V8らしいサウンドを響かせている。ボディにはブリヂストン、レイズ、レクサス、TRD、そして『apr』の文字が見える。ボディの特徴からは、レクサスLCが推測された。

 また非常に特徴的なのは、そのエンブレムと車内に光るグリーンのランプだ。レクサスRC F GT3のように、通常のパワーユニットを使う車両ならばレクサスエンブレムはブラックだが、この車両はブルーの縁取りが入る。そして車内のグリーンのランプは、スーパーGTではハイブリッド車に装着が義務づけられるものだ。

 イコール、この車両のベース車は、ハイブリッド車のレクサスLC500hであることは間違いないだろう。さらにaprが走らせていることから、GT300規定車両なのが推測できる。ハイブリッド車は2022年までapr GR SPORT PRIUS GTが参戦していたが、その後を継ぐハイブリッドGT300車両なのかもしれない。

 黒いGT300車両は、この日の2本の走行枠で富士スピードウェイを走った。大きなトラブル等も感じられず、快調に走行を終えている。写真を見るとコクピットには嵯峨宏紀と小高一斗のヘルメットが確認することができた。

 aprはチームのSNS上で、2022年まで使用したプリウスPHVへの感謝を伝える投稿や、ニューマシンを予告させる投稿を行っていることから、この車両が2022年に向けたニューウェポンなのは確実だろう。関係者によればこの走行がシェイクダウンなのは間違いないようだが、詳細は年明けの東京オートサロン2023で明らかにされるそう。また12月28日発売のオートスポーツNo.1580でもその一部が掲載されているという。

 2023年のGT300に向けて、非常に楽しみな一台と言えるレクサスLC500h。詳細を待ちたいところだ。

レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両。フロントフェンダー後端下部のエアロが特徴的。リヤウイング翼端板は自然由来の素材か。
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両。フロントフェンダー後端下部のエアロが特徴的。リヤウイング翼端板は自然由来の素材か。
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両
レクサスLC500hのGT300規定車と推測される車両