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 カナダはケベック州トロワリビエールを舞台に、シリーズ初の雪上戦を終えた創設2年目のNitroRXナイトロ・ラリークロスは、これまで場所と日付の両方でTBDとしてリストされていたシーズンフィナーレの開催地を、アメリカ・カリフォルニア州のグレンヘレン・レースウェイで実施することを発表。年跨ぎの2022-23年シーズンとしてグローバル・チャンピオンシップに発展を遂げたシリーズ初年度は、やはり3月17~19日に北米大陸で決着のときを迎える。

 引き続き北米開催で、来月2月4~5日に同じくカナダはカルガリーのスタンピード・パークでふたたび雪上イベントの第8戦を予定するNitroRXだが、カリフォルニアでの開催が噂されていた最終戦の地は、昨年10月に開催された2022-23シーズン第4戦の会場に戻ることが確定した。

「グレンヘレン・レースウェイでシーズンフィナーレを開催することは、シリーズにとっても素晴らしいことさ。なぜならトラックはワイドで流れがあり、素晴らしいオーバーテイクの機会を提供してくれるからね」と語るのは、シリーズ創設者兼初代チャンピオンでもあるトラビス・パストラーナだ。

「昨年10月は、シリーズでもっとも接戦となったレースだった。また個人的なレベルでも、僕が16歳のときに最初のアウトドア全国モトクロス・イベントに参加した場所でもあり、この施設はモータースポーツの象徴的な“聖地”でもあるんだ」

1月21〜22日の週末には、カナダはケベック州トロワリビエールを舞台に、シリーズ初の雪上戦を実施した

 その2022-23年第4戦では、強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)から参戦のフレイザー・マッコーネルが、ジャマイカ出身ドライバーとしてシリーズ初優勝を飾っているが、最終的な会場と日程の発表とともに、シリーズはキャンセルされた中東サウジアラビア戦を補うため、この最終戦がダブルヘッダー・イベントになることも確認。NitroRXとしても、当初計画に組み込まれていた中東進出はその後に延期の措置が下されていたが、現在はスケジュールから完全に除外されている。

「ただし、僕らはただ戻ってくるだけのつもりはないよ。ナイトロ・サーカスのショーを含むアクションスポーツ・エンターテインメントを倍増させ、家族全員がもっと楽しめるようにしたいと思っているんだ」と続けるパストラーナ。

 その一環として、週末には2022年11月開催のフェニックス戦で成功を納めたナイトレースの要素も取り入れられる。

「フェニックスの照明設備による、煌びやかな光の下でのレースは大ヒットだった。その要素をチャンピオンシップに追加し、ファンにさらなる興奮をもたらしたいと考えている」

最終戦のグレンヘレンでは、2022年11月開催のフェニックス戦で成功を納めたナイトレースの要素も取り入れられる