グラフィックカードでマイニングは2022年中頃から収益性はほぼ皆無となり、マイニング業者などはどうにかしてグラフィックカードを売ろうと必死ですが、マイニングで使われた事を隠す為に熱で劣化した見た目のグラフィックカードを再塗装して販売されている例が複数件発見されているようです。
マイニング業者がマイニングで劣化したグラフィックカードを再塗装して再販している事例が出現。
グラフィックカードのマイニングは2022年中頃以降はEthereumのマイニングが出来なくなったことから収益性が大きく低下し、多くのマイニング業者は損失を最小限に留めるためにグラフィックスカードの売却などを進めていますが、より高値での販売を実現するためにグラフィックカードの中でも熱による劣化が見られるVRAMやGPUダイを再塗装して再販する事例が見つかっているようです。
スペインのYoutuber、Iskandar Souza氏が中古のグラフィックスカードを入手し分解を試みた所、一部のグラフィックカードにて実際にマイニングなどで使用されていた事を隠し、新古品に見せかけるための細工を発見したとのことです。
通常、マイニングなどでグラフィックスカードを酷使すると埃の付着などが見られますが、GPUクーラーを開けると基板やVRAMなどが熱によって変色が見られるようになります。
特に高温環境で長時間グラフィックスカードを使用すると基板やエポキシなどの色が変色し、基板の色が新品に比べて非常に濃い色になります。また、VRAMについても同じく変色し、VRAMモジュールの中心が黄ばんできます。
そのためこの色の変化を見てどの様な環境でどれぐらい使われていたか詳しい人は判別が可能な様ですが、中国で販売されている中古のグラフィックスカードの中にはGPUダイを新しいモノに取り替えたり、酷い例ではVRAMモジュールの使用感を消すために塗装を行うという事例が見られている様です。
この再塗装が行われたVRAMについては塗装が簡単に剥がれるため、剥がすと黄ばんだVRAMモジュールがあらわになるとのことです。
VRAM再塗装については一度VRAMを外して塗装し、はんだ付けするなど修理とほとんど変わらない作業が必要となりますが、マイニングで使われていたと買い叩かれるのを防ぐためにあらゆる手段を講じていることが伺えます。
マイニングで使われたグラフィックスカードについては売却前に高圧洗浄機で洗浄されていたり、高温多湿な環境で使用や保管が行われその後にフリマやオークションサイトに出品されたため、一般ユーザーが使う段階ではGPUダイが割れるという不具合などが多発しています。
Radeon RX 6900などのGPUダイ割れ不具合はマイニング業者が原因。劣悪環境で保管していた模様
そのため、中古のグラフィックスカード自体しばらくは買うのを控えた方が安全と言えますが、リスク承知でヤフオクやメルカリなどで中古グラフィックスカードを買う際には保証有無や出品者の評価などを確認するなど慎重に検討して購入することをおすすめします。
マイニングで酷使された中古グラボが危険な理由。欲しい場合の安全策を紹介
マイニングで使われたグラフィックカードを避けるために特に注意が必要なのが同じグラフィックスカードを何枚も出している出品者です。他にも、出品者が異なっていても写真に写っている床や背景が同じ場合、マイニング用に大量に買ったものを複数人で分けて組織的に出品している可能性があるため要注意です。
とにかくGPUだけ売っている出品者はかなり怪しいと言えそうです。
GeForce RTX 4070 Tiは139,700円と発売時より値下がりして販売されています。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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