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<p>中国軍71機が台湾周辺で活動、大半が中間線越え 探知は最多</p><p>中国軍71機が台湾周辺で活動、大半が中間線越え 探知は最多 国防部によると、71機の多くは戦闘機で、対潜哨戒機や無人機(ドローン)なども含まれていた。</p><p>【台北=矢板明夫】台湾の国防部(国防省に相当)は26日、71機の中国軍機が同日午前6時までの24時間以内に台湾周辺で活動しているのを探知し、うち47機が台湾の…</p><p>【台北=矢板明夫】台湾の国防部(国防省に相当)は26日、71機の中国軍機が同日午前6時までの24時間以内に台湾周辺で活動しているのを探知し、うち47機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に一時進入したと発表した。そのうちの多くが台湾海峡の暗黙の停戦ラインである「海峡中間線」を越えて台湾側を飛行したという。台湾メディアによると今夏から探知機数を発表して以降、1日の機数としては最多という。 国防部によると、71機の多くは戦闘機で、対潜哨戒機や無人機(ドローン)なども含まれていた。 このほか、台湾近海で中国海軍の艦船7隻も探知した。台湾側は軍用機を発進させて対応し、ミサイルシステムで中国軍機の行動を監視したという。 中国軍機は、ペロシ米下院議長が8月に台湾を訪問して以降、連日のように台湾のADIZに進入している。台湾紙の軍事担当記者によれば今回、中国軍が多数の軍用機を進入させたのは、米国で台湾への巨額の軍事支援を盛り込んだ2023会計年度(22年10月~23年9月)の国防権限法が成立したことに反発した可能性がある。 一方、台湾の蔡英文総統は27日に「国家安全会議」を招集し、男性の兵役義務期間の延長について検討する。台湾では2018年、兵役義務が1年間から4カ月間に移行した。台湾メディアは、蔡政権が1年間に戻す可能性があると伝えている。中国は軍事的圧力を強めることで、台湾の兵役義務延長の動きを牽制(けんせい)する狙いもありそうだ。 特集・連載:</p>