昭和から平成にかけての俳人、上田五千石さんに「渡り鳥みるみるわれの小さくなり」という句がある。空を飛んでいく鳥を仰ぎ見る。するといつしか上空からの視点に転じ、ちっぽけな存在でしかない自分を意識する。広大な自然を前にした人の謙虚さが余韻に漂う。 ▼渡り鳥は秋の季語だ。冬の寒さが日ご…
昭和から平成にかけての俳人、上田五千石さんに「渡り鳥みるみるわれの小さくなり」という句がある。空を飛んでいく鳥を仰ぎ見る。するといつしか上空からの視点に転じ、ちっぽけな存在でしかない自分を意識する。広大な自然を前にした人の謙虚さが余韻に漂う。 ▼渡り鳥は秋の季語だ。冬の寒さが日ご…