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AMDでは2022年9月にZen4アーキテクチャーを採用したRyzen 7000シリーズを発売しましたが、どうやら2022年12月下旬の時点でAMD製CPUの中で一番売れているのは最新のRyzen 7000ではなく、2020年に発売がされたRyzen 5000シリーズのようです。

Ryzen 5 5600Xの売上はRyzen 5 7600Xの4倍を記録。他のモデルも5000シリーズの方が2倍近い人気。

AMD Ryzen 5 5600X is four times as popular as Ryzen 5 7600X, Ryzen 9 7950X again drops to €599 – VideoCardz.com

AMDのRyzen 7000シリーズは2022年9月下旬に発売がされたZen4アーキテクチャーを採用する最新鋭のRyzen CPUとなっており、Ryzen 5000シリーズに対して高い性能を持つモデルになっていますが、ドイツのPCパーツ販売サイトであるMindfactoryによると、このRyzen 7000シリーズに対してRyzen 5000シリーズの方が圧倒的に売れている事が明らかになっています。

7000 Series CPUs are not selling well (Source: Mindfactory) from Amd

Mindfactorでは生の販売データが掲載されている珍しいサイトなのですが、このサイトでどれだけAMDのCPUが売れたのかRedditやVideocardzにて調査が行われています。

調査方法としては各CPUの合計の販売数と販売開始日から1日辺りの売上を算出して計算するという物になっています。

CPUモデル 合計販売数 1日辺りの売上   合計販売数 1日辺りの売上 Zen3/Zen4
Ryzen 9 7950X 1,650 18.5 Ryzen 9 5950X 13,520 17.3 0.9 x (vs 7950X)
Ryzen 9 7900X 1,260 14.2 Ryzen 9 5900X 33,390 42.8 3.0 x (vs 7900X)
Ryzen 7 5800X3D 14,130 56.7 1.7 x (vs 7700X)
Ryzen 7 5800X 64,350 83.8 2.6 x (vs 7700X)
Ryzen 7 7700X 2,810 32.6 Ryzen 7 5700X 7,580 30.4 0.9 x (vs 7700X)
Ryzen 5 7600X 1,930 21.7 Ryzen 5 5600X 70,980 91.0 4.2 x (vs 7600X)

結果としては、Ryzen 9 7950XとRyzen 7 7700Xは前世代のRyzen 9 5950XやRyzen 7 5700Xに対して0.9倍の売上と言う事でまだ発売されて間もない事や欧州で大幅に進んでいるエネルギーコストの高騰などを考慮するとほぼ同等の売上と言えそうです。

ただし、他のCPUにおいては差が大きくRyzen 9 7900Xに対してRyzen 9 5900Xは3倍近く売り上げており、Ryzen 5 7600XにおいてはRyzen 5 5600Xに対して4.2倍近い差を付けるなど経済動向などの差だけでは説明できないぐらいのレベルで差を付けられてしまっています。

この売上の差としては、AMDのRyzen 7000シリーズではマザーボード価格が最低3万円からと非常に高価である事に加え、Ryzen 5000シリーズの時はIntel製CPUの出来が悪かったためライバルが実質不在状態でしたが、Ryzen 7000シリーズではAlder LakeやRaptor Lakeなどコスパが高いCPUが登場しているため、特にコスパが重視されるRyzen 5シリーズにおいては大きな差が出てしまったと考えられます。


マザーボードとRyzen 5 5600Xがセットで4.4万円。一方でRyzen 7000対応マザーボードは単体で3万円するのでこの結果は当たり前かもしれませんね。

すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。

投稿 Zen4よりZen3の方が人気?Ryzen 5 5600XはRyzen 5 7600Xの4.2倍の売上にギャズログ | Gaz:Log に最初に表示されました。