『Sky Sports F1』の解説者である元F1ドライバーのカルン・チャンドックは、セルジオ・ペレスとリザーブドライバーのダニエル・リカルドの間で、レッドブルのシートをめぐる「興味深い戦い」が見られるだろうと考えている。
ペレスは書類上は2024年末までレッドブルと契約を結んでいるが、リーダーでチームメイトのマックス・フェルスタッペンと比較してパフォーマンスが下回ることが多くなれば、不安定な立場に立たされる可能性がある。リカルドは2023年のレッドブルのリザーブドライバーに指名されたが、チャンドックは、ペレスが低迷した場合にリカルドが適切に評価されれば、彼が2024年のレースシートに復帰する可能性があるだろうと語っている。
「どのように展開するか見守っている。なぜならダニエルが最後にレッドブルでドライブしていたのは2018年のことで、F1マシンは大きく変わっているからだ」とチャンドックは『Sky Sports F1』に語った。
「今では違うカテゴリーのようなものだ。これまでの軌跡を考えると、マックスは大きく変わったと思う。彼は25歳で自信を深めている」
「2024年のシートをめぐるダニエルとチェコ(ペレスの愛称)の戦いは興味深いと思う。彼らはダニエルをどう評価しているのだろう? それが、私が関心を抱いていることだ。彼らをシミュレーターに乗せることはできても、古いマシンを走らせるのとはわけが違うからだ」
「彼はどこかでテストのチャンスを与えられるのだろうか? 私が知りたいのは、現在のダニエル・リカルドを彼らが純粋にどう評価しているのかということだ」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、レッドブルで2023年にリカルドが関与するのは、マーケティング寄りの分野であり、今シーズンのチームの正式なバックアップドライバーはリアム・ローソンだと述べている。
一方で、Sky Sports F1におけるチャンドックの同僚のデイビッド・クロフトは、33歳であるリカルドは決して「レッドブルの将来」ではないと主張している。
「彼らふたりはまったく違うスタイルのドライバーだと思う。ふたりともレースで優勝する能力があるが、レースでの勝ち方がまったく違うように私には思える。こうは言いたくないが、ダニエルは素晴らしい人物だと思うが、彼は主に年齢的にレッドブルの将来ではない。どのように想像を広げてもだ」
「マックスがシーズン末に、31歳で引退する可能性について話をしたが、それは私にとって驚くべきことだった。彼はすでにレースを止めるタイミングのことまで考えている。彼が考えているのなら、レッドブルも考えているはずだ。個人的には、(将来)他の誰が入ってくるのかを見極めようと思っている」