<命の償い ~米国・死刑の現実~>㊦
米南部フロリダ州立刑務所の元所長ロン・マクアンドリュー(84)は、悪夢にうなされ続けた過去がある。
「地獄のような日々だった」。夢の中の来訪者は、自身が執行に立ち会った元死刑囚たち。もうこの世にはいないはずなのに、真夜中のマクアンドリューを無言で見つめ、現実世界では酒におぼれさせた。
育ったのは南部の保守的な土地柄。聖書の「目には目を、歯には歯を」の教えを復讐(ふくしゅう)の原理だと素朴に信じていた。1996年、上司に初めて処刑への立ち会いを頼まれ「何か問題があるか」と問われた時には、「私は100%の死刑支持者です」と応じた。
だが、それから8人の執行と向き合い、考えは揺らいでいった。
女性を殺して車を奪った男への執行の日。電気椅子の不調のためか、通電後に男の頭から火炎が上がり、処刑室には「黒い煙と身の毛のよだつ臭いが充満した」。部下たちは慌てたが、後戻りはできない。マクアンドリューは「続行」と指示を出すしかなかった。
冤罪(えんざい)の疑いが濃い死刑囚もいた。警官を殺したとされた黒人の男は、真夜中の街灯のない現場から100メートル近く離れた「目撃者」の証言で有罪となっていた。男はマクアンドリューが担当を離れた後、死刑が執行された。
「教育や宗教の力で更生した死刑囚もいる」。悪夢の日々の後に退職し、今は死刑反対運動に取り組む。
◆「犠牲者と同じ苦しみを」処刑望む被害者遺族
https://www.tokyo-np.co.jp/article/221924
引用元: ・「100%の死刑支持者」だった刑務所長を反対派に変えた悪夢とは… 割れる世論、見えない死刑廃止への道筋 [朝一から閉店までφ★]
よほど極悪人の命を守りたいんだな
The post 「100%の死刑支持者」だった刑務所長を反対派に変えた悪夢とは… 割れる世論、見えない死刑廃止への道筋 first appeared on TweeterBreakingNews-ツイッ速!.