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Intel Core Desktop CPUファミリーはMeteor LakeがLGA 1851ソケットに登場しない可能性があるとする新たな噂が、OneRaichu氏によってかき立てられた。

Intelがデスクトップ向けCPU「Meteor Lake」を中止、LGA 1851ソケットは3つのCoreファミリーに対応へ、との噂を主張

Intelがデスクトップ向けMeteor Lake CPUのリリースを中止するかもしれないという噂がありましたが、どうやらそれが現実になりそうな気配です。

過去に非常に正確なリークを行なってきたOneRaichu氏によれば、Meteor Lake-S Desktop CPUはデスクトッププラットフォームには投入されないかもしれないが、モバイルセグメントに向かうと述べている。

数ヶ月前、我々はデスクトップLGA 1851プラットフォーム向けの様々なSKUを含むオリジナルのMeteor Lake-S計画を報告しました。SKUの一覧は以下の通り。

  • Meteor Lake-S 22 (6P + 16E) / 4 Xe Cores / 125W TDP
  • Meteor Lake-S 22 (6P + 16E) / 4 Xe Cores / 65W TDP
  • Meteor Lake-S 22 (6P + 16E) / 4 Xe Cores / 35W TDP
  • Meteor Lake-S 14 (6P + 8E) / 4 Xe Cores / 65WTDP
  • Meteor Lake-S 14 (6P + 8E) / 4 Xe Cores / 35WTDP

しかし、Intel Meteor Lake-Sがキャンセルされたと言われているため、Intel Desktop Coreのラインナップについて知っていることを修正しなければならないようだ。

そこで2023年から、Intelは既存のチップをより高いコアクロックと最適化されたプロセスで置き換え、より優れた電力供給を可能にするRaptor Lake Refresh CPUファミリーを発売する予定だ。

最新のロードマップで確認したところ、これらは既存のLGA 1700/1800ソケットのマザーボードにすべて対応する。

そうなると、現在のソケットは3世代ほどCPUが持つことになる。

しかし、LGA 1700/1800は、3世代続く唯一のソケットではないだろう。

噂では、次世代ソケットのLGA 1851も、少なくとも3世代のCPUをサポートするかもしれないと言われている。

MTL(Meteor Lake-S)は、噂を見る限り、今は方程式から外れているので、次のソケットで期待できるのは、Arrow Lake-S(ARL-S)、Arrow Lake Refreshの可能性、Panther Lake(PNL-S)の3ファミリということになるのだろう。

Intel第15世代Arrow LakeデスクトップCPUのラインナップ(2024年)

Intelの第15世代Arrow Lake-SデスクトップCPUは、現在のRaptor Lake CPUに搭載されている24コアを復活させることになる。

Arrow Lake-Sのトップダイは、8個のPerformance Coresと16個のEfficiency Coresを組み合わせた最大24個のコアを利用することになる。

これまでのリークでは、Core i7とCore i9の2種類しかラインナップされないとされていた。

CPUはIntel 4 (CPU) + TSMC N3 (GPU)のSKUノードレイアウトを維持する予定です。

20Aノードはデスクトップのラインナップには登場しないと噂されている。

Intel Arrow Lake-S Desktopファミリーは、以下のSKUで登場する予定です。

  • Arrow Lake-S 24 (8P + 16E) / 4 Xe Cores / 125W TDP
  • Arrow Lake-S 24 (8P + 16E) / 4 Xe Cores / 65W TDP
  • Arrow Lake-S 24 (8P + 16E) / 4 Xe Cores / 35W TDP

1ソケット2ファミリーから3ファミリーに切り替えたのは、デスクトップの戦場を競合で白熱させるためのIntelの良い動きと思われる。

また、AMDと比較して、ブルーチームに有利に働いている。

また、性能とIPCの大幅な向上が期待されるRoyal Coveコアアーキテクチャは、Nova Lakeと予想されるPanther Lakeの次の世代まで来ないと言われており、それは2025年以上の製品になるという。

Intelが、少なくとも2世代のデスクトップCPU、Arrow Lake-S、およびそのリフレッシュ版+将来の製品へのサポートを提供する「V」と呼ばれる新しいソケットを準備していることは、これまでの報道からわかっている。

このLGA 1851ソケットは、既存のLGA 1700/1800ソケットと寸法が非常に似ているが、より多くのピンを提供し、新しい/強化された機能のサポートを追加する予定である。

Intelは、先日の投資家向け電話会議で、Intel 4およびIntel 3製品について、非常に順調に進んでいると述べた。第14世代Meteor Lakeの生産ステップは、2023年にボリュームランプで今四半期に配信される予定であり、Intel 3も2023年末までに初期の生産段階に入ることが期待されます。

これらは初期のチャートであり、Meteor LakeとArrow Lake CPUの発売はまだ数年先であることに注意してほしい。

インテル メインストリームCPU世代比較:

Intel CPU
ファミリ
製造プロセス アーキテクチャー コア数/
スレッド数(最大)
TDP チップセット ソケット サポート
メモリ
PCIe
サポート
発売
Sandy Bridge
(第二世代)
32nm Sandy Bridge 4/8 35-95W 6-Series LGA 1155 DDR3 PCIe Gen 2.0 2011
Ivy Bridge
(第三世代)
22nm Ivy Bridge 4/8 35-77W 7-Series LGA 1155 DDR3 PCIe Gen 3.0 2012
Haswell
(第四世代)
22nm Haswell 4/8 35-84W 8-Series LGA 1150 DDR3 PCIe Gen 3.0 2013-2014
Broadwell
(第五世代)
14nm Broadwell 4/8 65-65W 9-Series LGA 1150 DDR3 PCIe Gen 3.0 2015
Skylake
(第六世代)
14nm Skylake 4/8 35-91W 100-Series LGA 1151 DDR4 PCIe Gen 3.0 2015
Kaby Lake
(第七世代)
14nm Skylake 4/8 35-91W 200-Series LGA 1151 DDR4 PCIe Gen 3.0 2017
Coffee Lake
(第八世代)
14nm Skylake 6/12 35-95W 300-Series LGA 1151 DDR4 PCIe Gen 3.0 2017
Coffee Lake
(第九世代)
14nm Skylake 8/16 35-95W 300-Series LGA 1151 DDR4 PCIe Gen 3.0 2018
Comet Lake
(第十世代)
14nm Skylake 10/20 35-125W 400-Series LGA 1200 DDR4 PCIe Gen 3.0 2020
Rocket Lake
(第十一世代)
14nm Cypress Cove 8/16 35-125W 500-Series LGA 1200 DDR4 PCIe Gen 4.0 2021
Alder Lake
(第十二世代)
Intel 7 Golden Cove
(P-Core)
Gracemont
(E-Core)
16/24 35-125W 600 Series LGA 1700/1800 DDR5 /
DDR4
PCIe Gen 5.0 2021
Raptor Lake
(第十三世代)
Intel 7 Raptor Cove (P-Core)
Gracemont
(E-Core)
24/32 35-125W 700-Series LGA 1700/1800 DDR5 /
DDR4
PCIe Gen 5.0 2022
Raptor Lake Refresh
(未確認)
Intel 7 Raptor Cove (P-Core)
Gracemont
(E-Core)
24/32 35-125W 700-Series LGA 1700/1800 DDR5 /
DDR4
PCIe Gen 5.0 2023
Meteor Lake
(未確認)
Intel 4 Redwood Cove
(P-Core)
Crestmont
(E-Core)
22/28 35-125W 800 Series? LGA 1851 DDR5 PCIe Gen 5.0 2024
(キャンセル?)
Arrow Lake
(未確認)
Intel 20A Lion Cove
(P-Core)
Skymont
(E-Core)
24/32 未確認 900-Series? LGA 1851 DDR5 PCIe Gen 5.0 2024
Arrow Lake Refresh
(未確認)
Intel 20A Lion Cove
(P-Core)
Skymont
(E-Core)
未確認 未確認 未確認 LGA 1851? DDR5 PCIe Gen 5.0 2025
Lunar Lake
(未確認)
Intel 18A 不明 未確認 未確認 未確認 未確認 DDR5 PCIe Gen 5.0? 2025
Panther Lake
(未確認)
未確認 不明 不明 不明 1000-Series? LGA 1851? DDR5 PCIe Gen 6.0? 2026
Nova Lake
(未確認)
Intel 18A 不明 未確認 未確認 2000-Series? 未確認 DDR5? PCIe Gen 6.0? 2026

ソース:wccftech – Intel Meteor Lake-S Desktop CPUs Rumored To Be Cancelled, LGA 1851 Might Support Trio of Core Families

 

 

 

解説:

Intelのデスクトップ向け製品のラインナップ展開がまた後退か?

Mtetorlake-Sはキャンセルされるということですね。

よって表ではBraodwellが載っていますが、デスクトップではHaswell Refleshとなったのと同じようになるようです。

そのあと、Skylakeを一世代挟んでKabyLakeで製造プロセスの更新に失敗して、長い停滞の時を迎えることになります。

MeteorLakeがモバイル専用になるならば、このパターンに非常によく似ていると言わざるを得ません。

上手くいっているうちはIntelの「問題ない」と言う言葉は神の言葉のように好意的に受け入れられるので、製品が出る直前までトラブルになっていることに気が付かないというのはIntelに絶対服従するこの世界の悪弊だと思います。

もっとはっきり、「またトラブルになるのではないか」と意見を申すのがメディアの役割ではないですかね(苦笑。

誰も言わないので私がここで書いていますが。

 

ただし、もうすでに製造プロセスが予定通りに進んでない可能性は非常に高いですが、今回はコケてもTSMCを抑えてあるわけで、遅れが出る可能性は低いと思います。

Intelの製造プロセスのトラブルのパターンとしては、以下のような特徴があります。

  1. 省電力向け製品にしか製造プロセスが最適化できなくなる
  2. 高クロック迄回る製品が作れなくなる
  3. デスクトップ向け製品が出せなくなる

なので、デスクトップ製品がキャンセルされるというのはトラブルになっている可能性が非常に高いです。

MeteorLake-Sはキャンセルされたと言われていますが、当然のことながら、一緒に組み合わせる予定のチップセットもあったはずです。

と言うことはその分は無駄になっているはずです。

元記事にも書いてありますが、Raptorlake Refleshのソケット変更がなく、チップセットの変更もないならば、デスクトップ分のIntel800シリーズは生産されないということになります。

これは折角設計した製品の売り上げをドブに捨てる明確な無駄ですよね。

企業としてはハッキリとした予定の変更だと思いますが、なぜか問題のようには報じられず、Kabylake以降のようにもうどうしようも無くなってからトラブルと報じられるのがIntel絶対主義の一番の問題点だと思います。

この記事を見てらっしゃる方は、現時点ではPCのコネクティビィティやI/O周りの進展が予定より遅れる可能性があるということは考慮に入れておきましょう。

今回はTSMCをバックアップFabのように使える可能性がありますので、Skylakeのようにアーキテクチャーの進展が止まるという可能性は低いのかなと思います。

ただし、これは今のところの私の希望的観測に過ぎません。

Intelが製品の展開にトラブっても商業メディアの記事はそうは伝えないので、intelに忖度しまくった判断が難しい記事の内容から自分なりに類推していくしかないということになります。

 

 

 

第13世代intelCore i5/7/9シリーズ

 

※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。

 

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