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法廷は、いきなり山場となる被告人質問が始まることになったため、一気に緊迫の度を加えた。傍聴人全員が固唾(かたず)を呑(の)んで証言台に進み出る日高英之を見つめている。 傍聴席からは、ほんの一瞬しか表情は見えなかったが、日高英之の背筋は人定質問のときと同様にピンと伸びており落ち着い…