エンジンで発電し、モーターで駆動する「e-POWER」を全車搭載として3代目日産ノートが登場したのが、2020年11月。そのノートの派生車種として21年6月に発表されたのが、3ナンバーボディと上質な内装を与えられた日産オーラだ。
実はこのオーラ4WDの評価がすこぶる高い。FFモデルと同出力のモーターをフロントに積み、さらに68psのモーターがリアに追加されたというだけではない。その前後モーターの独立制御が巧みで、走りの楽しさと上質な乗り味を見事に両立しているのだ。
今回はそんなオーラ4WDが持つ走行性能に焦点を当て、3人の評論家に話を聞いた。
文:塩見智、松田秀士、竹岡圭/写真:池之平昌信
■旋回性能とトラクション性を両立 この走りが気持ちいい(塩見智)
日産オーラはe-POWERのおかげで魅力爆発だ。なんと言っても走らせて楽しい。具体的に言うと、e-POWERのレスポンスのよさが、加減速や旋回によい影響をもたらすのだ。
モーター出力136ps/30.6kgm(FWD)はコンパクトカーとしては相当なハイスペックで、特にトルクがモリモリでギンギンに走る。
ここで忘れてはならない重要なポイントがひとつある。オーラにはリアに68ps/10.2kgmのモーターを追加した4WDが設定されているのだが、この4WDが低ミュー路で有効なだけでなく、ドライ路面で走りの質を高めるのにも役立つのだ。
加速時に4WDが有効なのはe-POWERモデルに限ったことではないが、2輪より4輪で駆動するほうが、1輪当たりが担うパワーが減り、路面を選ばず、より確実にパワーを路面に伝達できる。この違いはとても大きい。
減速時にも4WDが有効だ。なぜなら100%モーター駆動のe-POWERはアクセルペダルを戻すだけでしっかり回生ブレーキが得られるのだが、FWDの場合、前2輪にしか作動しないため、勢いよくペダルを戻すと減速時につんのめり感が出てしまいがち。
その点4WDなら4輪に回生がきくので車両姿勢が安定したまま減速でき、上質な挙動となる。さらに旋回時。例えばコーナーの入り口、途中、出口で、モーター駆動ならではのレスポンスで前後のトルク配分を遅れなく最適化してくれる。
ざっくり言えばよく曲がるのにトラクションもよくかかる、いいとこ取りの走りができるのだ。構造的な特性なのでテクニックを必要としない。この走り、思わずドライブに出かけたくなるほど気持ちいい。
なのでこのクルマに限っては、温暖で絶対に雪なんか降らないという地域の方々にも4WDを強く、強くオススメしたい。
■前後独立制御モーターが生む安心の挙動 冬の最高の相棒だ(松田秀士)
クルマでの移動は開放感に満ちた旅。誰もが移動を自由に行い、そこで感動や出会いを楽しむ。例えば冬の温泉地に行くのならオーラの4WDモデルは最適解だ。遠く離れた温泉地に行ってリラックス。これは転地効果といって医学的にも認められた健康効果。
だが今シーズンはすでに何度か寒波が到来している。旅先で大雪に遭遇しないとも限らない。こんな時オーラ4WDなら移動を制限しない。
オーラ4WDが多くのハイブリッド系モーター4WDと異なるのが、リアモーターがフルに稼働している点だ。多くのハイブリッド系リアモーターは滑った時などにパートタイムで4WDになるものが多く、しかもリアのモーターパワーが低い。したがって深雪等ではスタックしてもろさを露呈することがある。
それに比べてオーラ4WDは68ps/10.2kgm発生する高出力モーターをリアに採用している。しかもその制御は1万分の1秒という、きめ細かい単位で行うもの。アイスバーンや深雪での発進加速など、あらゆる滑りやすい路面でも安心の走行が可能だ。これは前後の駆動モーターが独立して駆動するからできることなのだ。
例えば温泉地は山間部が多いが、宿に着く直前での深雪の上り坂など、あと少しというシチュエーションでもオーラ4WDなら安心だ。
またアイスバーンなど滑りやすい路面でブレーキを踏むとABSが連続で作動してなかなか減速せず怖い思いをすることがあるものだが、オーラ4WDならアクセルオフすることで前後モーターによる回生ブレーキが作動し、フットブレーキよりも短い距離で止まることもできる。
今年は厳しい冬になりそう。でもオーラ4WDがあれば普段乗りから遠出まで安心の走りが期待できる。
■質感、静粛性 走って凄いオーラは車内もやっぱり凄い(竹岡圭)
ドアを開けた瞬間から「あれ? ちょっとほかのクルマとは違うかも!?」と、驚いていただけると思います。それくらい全体の質感が高いんです。室内色は2パターンのどちらも、高級感のある合皮とツイード調織物のシートやトリムが温かさを醸し出しています(レザーエディションは本革)。
さらにフィニッシャーも、木目とピアノブラックとメッキが上手く組み合わされていて、いわゆるこのクラスにありがちなプラスチッキー感がまったくないんですよね。これ、ちょっと感動レベルです。
室内空間の広さ的にも、コンパクトカーのなかではしっかり確保されており、それを乗員スペースと荷室にバランスよく振り分けているタイプなので、まるでひとクラス上のクルマで過ごしているかのような、ゆったりとした時間の流れを味わっていただけること請け合いです。
しかも! とにかく静粛性が高い。クルマってロードノイズや風切り音など、いわゆるエンジンやモーターが静かになればなるほど、ほかの音が気になっちゃうものなのですが、見事にすべてをシャットアウト。
それこそ3クラス上くらいの高級車じゃないと、この静謐な空間を作るのは難しいと思うよ? と、言いたくなるくらい静か。あまりの心地よさに会話がふと途切れた瞬間、同乗者がウトウトなんていうシーンもあるかもしれませんが、それはそれ。ほっこり幸せな時間です。
さらに、今回のプレゼント用車両には装着されないけど、オプションでBOSEのサウンドシステムまで用意。お気に入りのスポットで、景色に合わせた音楽を聴くなんて、なんだかロマンチックだと思いません? そんなことまで夢を描けるパワーモデルです。
■日産オーラG FOUR をなんと抽選で1名様にプレゼント
ベストカー45周年記念として日産オーラ G FOURをなんと1名様にプレゼント。応募期間は2023年1月26日午前0時~同年2月9日午後11時59分。商品のボディ色はダークメタルグレーとなります。
詳細はWEB応募要項ページをご覧ください。本プレゼントへの応募は下記申し込みサイトからのみとなります。応募要項の記載内容を必ずお読みください。
投稿 【日産オーラプレゼント企画】絶景も雪景色もこれ1台……日産オーラ4WDの実力を3人が徹底評論 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。