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今回も「雪兎(うさぎ)」の造形である。江戸時代中期頃、江戸の冬は極端に寒く、隅田川が結氷したという記録が残る。そんな気候を象徴するかのように、大雪を描いた浮世絵も少なくない。本図は三枚続の一枚で、大名屋敷のような広大な庭に作られた、いわば「雪だるまの雪兎」である。 題名にある「東…