2022年も残すところあと少し。しかし、WRC世界ラリー選手権は来月2023年1月から、早くも新たなシーズンの開幕を迎えます。そこで短いオフの間に、2022年シーズンの戦いを各イベントのダイジェスト動画で振り返っていきたいと思います。順番は年間13戦のアクセスランキング下位から上位に向かうカウントダウン式。今回は10位と11位です。
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■11位：第9戦イープル・ラリー・ベルギー
WRC開催2年目を迎えたベルギーのイープル・ラリーが第11位にランクイン。2022年シーズン中、2度目のターマック（舗装路）ラリーとして行われた同イベントは序盤から波乱が続く展開となりました。
競技初日のクラッシュによってその口火を切ってしまったのは、このベルギー戦を迎えるまでに8戦5勝という圧倒的な強さでドライバー選手権を独走していたカッレ・ロバンペラ選手（トヨタGRヤリス・ラリー1）でした。幸いクルーは無事でしたが当然、上位争いからは脱落することに。
また翌日のデイ2では、前年大会で総合2位となったクレイグ・ブリーン選手（フォード・プーマ・ラリー1）と、母国凱旋ラリーで大会2連覇を狙っていたティエリー・ヌービル選手（ヒョンデi20 Nラリー1）が、ともにアクシデントによりデイリタイアとなりました。
優勝候補たちが次々に姿を消すなかトップに立ったのはオット・タナク選手（ヒョンデi20 Nラリー1）で、その背後にはエルフィン・エバンス（トヨタGRヤリス・ラリー1）がつけました。両者は8.2秒差で迎えた競技最終日に一騎打ちの優勝争いを展開。この好バトルを制したタナク選手が第8戦フィンランドからの2連勝でシーズン3勝目をマークしています。
■WRC2022 Rd.9 Ypres Rally Belgium
■10位：第5戦ラリー・イタリア・サルディニア
地中海に浮かぶ美しい島、イタリアのサルディニア島で開催される伝統のグラベル（未舗装路）ラリーが第10位に入りました。このラリーはトヨタ勢にとって苦しいラウンドとなりました。
3連勝でイタリアに乗り込んだロバンペラ選手と、総合首位を走っていたエルフィン・エバンス選手（トヨタGRヤリス・ラリー1）は、ともにデイ2でアクシデントに見舞われ大きく順位を下げてしまいます。
さらにラリー3日目には、トップに浮上してタナク選手との白熱したバトルを演じたエサペッカ・ラッピ選手（トヨタGRヤリス・ラリー1）もクラッシュを喫し、ライバルに順位を譲ることに。この結果、デイ4はタナク選手の独走状態となり、そのままトップフィニッシュを果たした2019年王者が462日ぶりの勝利を飾ってヒョンデ陣営にラリー1初優勝をもたらしました。
●2022年WRC第5戦ラリー・イタリア・サルディニアまとめ
■WRC Rally Highlights of WRC Rally Italia Sardegna 2022
