ごくり、と男の喉が鳴った。 水を飲んだことが伝わり、ヒスイはゆっくり唇を離した。男の熱が移っていた唇と、火照(ほて)っていた〓に、冷たい風が当たる。 自分のしたことが急に恥ずかしくなった。 そっと男を見ると、人心地(ひとごこち)ついた表情をしている。薬が効くにはまだ早い。薬を飲んだ…
ごくり、と男の喉が鳴った。 水を飲んだことが伝わり、ヒスイはゆっくり唇を離した。男の熱が移っていた唇と、火照(ほて)っていた〓に、冷たい風が当たる。 自分のしたことが急に恥ずかしくなった。 そっと男を見ると、人心地(ひとごこち)ついた表情をしている。薬が効くにはまだ早い。薬を飲んだ…