元F1ドライバーで、1980年代にF1に参戦したフィリップ・ストレイフが、12月23日に死去した。67歳だった。
フランス出身のストレイフは、1984年から1988年にかけてF1に53回出走した。1984年最終戦でルノーからF1デビュー、リジェ、ティレル、AGSに所属した。最高位はリジェで走った1985年オーストラリアGPでの3位。1989年もAGSから参戦する予定だったが、ブラジル・リオデジャネイロで行われた開幕前のテストで大事故に遭い、頸椎が骨折、脊髄が広範囲にわたる損傷を受けたことにより、ストレイフは半身不随となり、ドライバーとしてのキャリアを断たれることになった。
長く困難なリハビリに耐えた後、ストレイフはイベント事業や会社経営において活躍。1993年にはパリ・ベルシーでのカート大会をスタートし、この年のイベントにはアラン・プロストとアイルトン・セナが出場した。
ストレイフは、パリ郊外にカートセンター『ストレイフ・カート』をオープンし、身体に障害を持つ人たちのために車の改造を行う会社を運営していた。