1月22日、サッカーJ1リーグの川崎フロンターレは、洗足学園音楽大学で2023年の新体制発表会見を行ったが、このなかで、2012〜13年にも開催された等々力競技場の陸上トラックを使ったスーパーフォーミュラのデモランイベント『Fサーキット』が復活すると発表した。
例年多くのサポーターを招き、その年の新加入選手などが紹介されるフロンターレの新体制発表会。そのなかで、「あのホームゲームイベントがひさびさに復活です」と紹介されたのは、等々力競技場を走るスーパーフォーミュラの映像だ。
川崎フロンターレとスーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーションは、2012年と2013年に川崎フロンターレのホームゲーム時に、等々力競技場の陸上トラック、公園内の通路を使ったデモランイベントを開催。2012年は中嶋一貴と塚越広大フォーミュラ・ニッポンFN09で、2013年には伊沢拓也と平川亮がスーパーフォーミュラSF13で走行した。
このイベントは、川崎フロンターレの『F』、スーパーフォーミュラの『F』をかけたものだったが、2年間の開催では陸上トラック、公園内路という狭い場所ながら、2台ずつ迫力の走りを披露。フロンターレサポーターからの熱いチャントも後押しし、その後はフロンターレによるレース観戦ツアーが行われるなど、競技を越えた交流が行われていた。
そんな『Fサーキット』復活の報せだが、等々力競技場は今後球技専用スタジアムへの改築が進められており、球技専用化が進む前にと今回のイベントが決定したという。発表会には、JRPの上野禎久社長も登場し、9年ぶりの『Fサーキット』復活を宣言した。
「今年、我々のスーパーフォーミュラは50年の記念の年となりますが、それに合わせてカーボンニュートラル実現を目指したSF23を導入します。その記念の年にこのような機会をいただき感謝しております」と上野社長。開催時期は「7月ごろ」になるという。
「スーパーフォーミュラは日本で最高峰、F1に次ぐカテゴリーであり、スーパーフォーミュラで勝つドライバーは日本でいちばん速いドライバーです。そういった我々のレースは、等々力競技場という舞台がふさわしいと思っています」
この上野社長の挨拶には、サポーターからも「スーパーフォーミュラ!」のチャントが飛び出した。以前の『Fサーキット』開催時はNAだったスーパーフォーミュラだが、今回は誰が走行するのか気になるところだが、またスタジアムを沸かせてくれそうだ。