マリオ・アンドレッティは、F1に参戦するためにマニュファクチャラーと提携することをアンドレッティ・グローバルに勧めた人物のひとりがFIA会長のモハメド・ビン・スライエムだったと語った。
今月初めに発表されたアンドレッティ・グローバルとゼネラルモーターズ(チーム名にはキャデラックブランドを使用)との提携により、将来的にアンドレッティ・グローバルがF1に参戦する可能性が高まった。F1自体はこのニュースに対して冷たい反応を示したが、ビン・スライエムはアンドレッティとキャデラックの提携に敬意を表し、自身のツイッターで「成長市場にあるチームからの関心は、多様性を増し、F1の魅力を広げることになる」とコメントした。
アンドレッティは『Autosprint』に対し、「彼は、我々のプロジェクトにさらなる強みと深みを与えるために大きなマニュファクチャラーとのパートナーシップを探すよう助言した人のうちのひとりだ」と述べた。
「そこでキャデラックとのパートナーシップが生まれた。これはゼネラルモーターズとの目的から成るコミュニティを意味する」
既存のF1チームは、即座に分配金の減少を意味する11チーム目の受け入れに納得していない。だがアンドレッティは、F1におけるアンドレッティ家の存在は最終的にグランプリの収入を上げることになると確信している。
「金、金……どれほどの金だ? もし我々が入ってきたら、ビッグチームの年収はどれくらい下がるんだ?」
「F1が急激に成長している状況において、レースに根強いアイデンティティを持つアメリカのチームが登場することは、誰にとっても非常にポジティブなことだろう」
現在FIAはアンドレッティの“関心表明”とF1参戦の試みを評価しているところで、この手続きには2、3カ月かかるとみられている。その間に、アンドレッティはアメリカに戻り、暫定的にチームを作り上げている。
「まるですでにゴーサインが出ているかのように、我々は日々チームを構成している。このようなプログラムは非常に複雑なので、前に進み続けなければならない。たとえトップスピードでなかったとしてもだ。しかし契約には確実性が必要なので、その点ではまだ保留だ」
「2、3カ月以内に答えを得られるだろうとだけ言っておこう」