苦手だった父が認知症になった。話しかけられることが増え、ストレスがたまっていく。
ある夜、うっぷんが爆発して電気コードを父の首に巻き付けた。その様子を母が後ろから見ていた――。
福岡市の住宅街にある自宅で、父親(当時88)と母親(同87)を殺害したとして、次男の被告(61)が起訴された。
昨年12月、裁判員裁判が福岡地裁で始まった。
大学を中退後、定職に就かずに実家で引きこもっていた被告。両親を殺害するまでに何があったのか。裁判でのやりとりから経緯をたどる。
12月14日の初公判。貸与された緑色の服を着て、裸足にサンダルを履いた被告は認否を問われ、「間違いないです」とはっきりした声で答えた。
大学中退を機に始まった単調な引きこもり生活
被告は、建設会社の社長だった父と、自宅で酒店を営む母の間に生まれた。
高校を卒業し、福岡県内の大学に進学。だが、授業の内容に興味が持てず、単位がとれなかった。
3年生になる前、両親に無断で中退した。
父は「家を出て行け」と激怒した。母は何も言わなかった。
弁護人「中退を伝えて父親が怒った時、どう思った」
被告「途方に暮れて、極力、父と顔を合わせないようにしようと思いました」
弁護人「一緒に暮らしていれば、顔を合わせざるをえないのでは」
被告「生活のサイクルをずらして、必要最低限にとどめようとしました」
被告はその後、会社に就職して営業の仕事を始めたが、半年で辞めた。
母の酒店を手伝うこともあったが、ほとんどの時間を2階の6畳和室に引きこもって過ごすようになった。
生活は単調に繰り返された。
朝5時に起き、両親と会わないよう炊飯器のスイッチを押した。
※以下有料記事
朝日新聞2023年1月24日 10時00分
https://www.asahi.com/articles/ASR1K66XWQDVTIPE00P.html
引用元: ・【福岡】ネットもスマホもなく35年引きこもり 両親を殺した61歳の告白 [七波羅探題★]
ストレスたまってたのは親だしなあ
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