もっと詳しく

「入るを量りて出(い)ずるを為(な)す」は、国の予算を決める際の心得を示す故事成語だ。150年前の1873年、この言葉とは逆に放漫予算を求める政府内の声に抵抗し、大蔵省を辞めた官僚がいる。日本の資本主義の父、渋沢栄一だ▲同じ年、東京・上野に貧しい人や孤児を保護する施設「養育院」が完成し…