もっと詳しく

<p>冷戦時代のリアル「トップガン」、30分でソ連のミグ4機撃墜も戦闘の事実を50年口外せず</p><p>冷戦時代のリアル「トップガン」、30分でソ連のミグ4機撃墜も戦闘の事実を50年口外せず</p><p>ロイス・ウィリアムズ(97)さんは、まさに実在する「トップガン」だった。トム・クルーズが生まれる10年前のことだ。 – (1/3)</p><p>52年11月18日、ウィリアムズさんは米海軍のジェット戦闘機「F9Fパンサー」を操縦し、朝鮮戦争中の任務に従事していた。 発艦した空母「オリスカニー」は、朝鮮半島から約160キロ沖合の日本海に配備されていた。 当時27歳のウィリアムズさんと他3人のジェット戦闘機パイロットに下った命令は、朝鮮半島最北部での空中警戒待機だった。近くには北朝鮮と中国を隔てる鴨緑江が流れる。そこから北東に位置する当時のソ連は、朝鮮戦争で北朝鮮を支援していた。 4機の米海軍機によるパトロール飛行中、編隊のリーダーは機体に技術的な問題が発生したため、僚機と共に沖合の特別部隊へ帰還した。 そこで2機に衝撃が走る。ソ連のジェット戦闘機「ミグ15」が7機、米軍の特別部隊に向かうのを確認したのだ。 「それまで彼らはロシアから出てこなかった。我が軍と交戦することもなかった」。2021年の米退役軍人センターとのインタビューで、ウィリアムズさんはそう語っている。</p>