WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは12月20日、ガス・グリーンスミスが2022年限りで同チームを離れることを明らかにした。
Mスポーツのアナウンスによれば、イギリスの名門ラリーチームとグリーンスミスの間で来季2023年に向けた契約が合意に至らず、フォード・プーマ・ラリー1で2022年シーズンを戦った両者は、それぞれ別の道を歩むことになったという。
この決定はグリーンスミスがWRCのトップレベルまで上り詰めることになった、8年間におよんだパートナーシップにひとつのピリオドが打たれたことを意味する。
現在25歳のイギリス人は、フォード・フィエスタR1でラリーのキャリアをスタートさせた。その後、彼はドライブDMACKカップで2年間、フィエスタR2Tをドライブしている。
キャリアのアップデートを続けるグリーンスミスは2019年、MスポーツのフィエスタR5/同R5 MkIIでWRC2チームに初参加し、この年のポルトガルでWRカーデビューを果たす。また、フィンランドでは負傷欠場となったエルフィン・エバンスの代役として自身2度目のWRCトップクラスエントリーも経験。3戦目となったドイツでは総合9位入賞を果たした。
翌年もフォード・フィエスタWRCで全7戦中6戦を戦ったグリーンスミス。彼にとってトップカテゴリーでの初めてのフル参戦となった2021年には、ケニアで自己ベストリザルトとなる総合4位入賞を記録した。また、ラリー1初年度の2022年開幕戦モンテカルロでは自身初のステージ優勝を飾っている。
延べ8年におよんだMスポーツとの関係の中で、ラリーのキャリアスタートから最高峰クラスまで駆け上ってみせた彼の次なるキャンペーンは後日、明らかにされる予定だ。