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Intelでは2023年初頭にデフォルト状態で最大6.0 GHzで動作するCore i9-13900KSを投入予定ですが、LN2を用いて9.0 GHzにまでオーバークロックに成功したようです。

オーバークロック耐性に更に磨きがかかるCore i9-13900KS。LN2冷却で9.0 GHzまでオーバークロックを達成

IntelのRaptor Lake-SではIntelの10nmプロセスを用いることで安定的に高い動作クロックでの動作を実現しています。例えばCore i9-13900Kではデフォルトで最大5.8 GHzまで動作し、LN2を用いたエクストリームオーバークロックでは世界新記録である8.81 GHzを達成しています。

Intel Core i9-13900Kが動作クロックの世界記録を樹立。8.81 GHzを達成

しかし、2023年に登場が計画されている最大6.0 GHzまで動作するCore i9-13900KSを用いてLN2冷却でのエクストリームオーバークロックにおいて上記の新記録を塗り替え、1つの壁でもあった9.0 GHzという新記録が樹立されたようです。

オーバークロックはCore i9-13900KSをASUSのROG Maximus Z790 Apexマザーボードに搭載した状態で行われています。このマザーボードは前回Core i9-13900Kで8.81 GHzのオーバークロックが達成された時にも使われており高いオーバークロック耐性があるようです。

CPU自体は全コアが9.0 GHzで動作している訳ではなく、オーバークロック耐性が低い16コアのE-Coreは無効化され、P-Coreの8コアのみ動作させて達成がされています。

なお、このオーバークロックによってIntelやASUSによると14の世界記録を樹立したとのことでASUS公式Twitterでツイートが行われています。

このオーバークロックに用いられたASUS ROG Maximus Z790 Apexマザーボードは11万円を超える超高級マザーボードとなっています。

ASUSゲーマー、OCer向けハイエンドマザー「ROG MAXIMUS」

 

Core i9-13900KSなどRaptor Lake-S系CPUはIntel 7 (10nm相当)で製造が行われていますが、このIntel 7は2019年から何度も改良されているプロセスであるため、非常に高いオーバークロック耐性を持っているようです。特に、デフォルト状態でも最大6.0 GHzを達成できるなどポテンシャルは相当高いと言え、9.0 GHzを更に超えるような記録も達成できるかもしれません。

なお、Raptor Lake-Sの次に登場するMeteor Lake-SではIntel 4 (7nm相当)という新しいプロセスで製造がされ、新プロセスに移行すると最初の段階ではオーバークロック耐性は大きく落ちる傾向にあるのでここまで高いオーバークロック耐性を持つCPUは数年間見られないと考えられます。

 

すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。

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