2022年12月22日
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/12220555/?all=1
2022年の新語・流行語大賞が決まった。年間大賞は「村神様」。ヤクルトの村上宗隆選手のことで、その活躍をたたえて「村上様」が転じて「村神様」になったのだという。普段、スポーツを全く観ないので初めて聞いた言葉だった。戸惑ったのは僕だけではないようで、ラッパーの呂布カルマさんの「野球に興味のない人、置いてけぼり」というコメントをはじめ、村神様を知らない人も多かったようだ。
不思議に思って選考委員のメンツを確かめたら納得した。姜尚中さんの72歳を筆頭に年配勢ばかりなのだ。金田一秀穂(69歳)、室井滋(64歳)、やくみつる(63歳)、俵万智(59歳)、辛酸なめ子(48歳)の各氏に「現代用語の基礎知識」編集長。そこに10代や20代はいない。
得意分野も偏っていそうだ。スポーツや政治に関心はあるのだろうが、辛酸さんを除いてサブカルチャーに強そうには見えない。実際、「国葬儀」や「宗教2世」などがトップ10に選ばれており、政治的な志向を強く感じる。毎朝「モーニングショー」を観ているような、ワイドショー世代には納得の結果なのだろう。
だが世の中はスポーツと政治だけで動いてはいない。同時期に三省堂の辞書編纂者が選ぶ「今年の新語2022」も発表されたが、こちらは「タイパ」「〇〇くない」「メタバース」「闇落ち」などの新語が選ばれている。基準は「辞書に収録するにふさわしい後世まで残る言葉」。選考委員自身が若いわけではないだろうが、言葉のプロだけあって、きちんと幅広い世代の言葉に目配りが利いている印象だ。個人的な納得感は、三省堂版の方が、はるかに大きかった。
もっとも本家の新語・流行語大賞は、昔から(高齢になった)扇谷正造や草柳大蔵を審査委員長に戴く賞である。要は、年寄りが認めた新語・流行語というわけである。選ばれた言葉は、長老からお墨付きを与えられたようなものだ。
引用元: ・【古市憲寿】流行語大賞の選考委員が中高年という不思議さ 現代で急速に下がる「長老」の価値 [鉄チーズ烏★]
そりゃ人工的に一番多いですから
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