2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。
テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』 では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。
今回取り上げるのは、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「川崎ブレイブサンダース」代表の元沢伸夫さん。
元沢さん:「わたしたちのクラブでは、2年半前から社会に貢献したいという思いで、『&ONE』というプロジェクトを立ち上げました」
同クラブでは、試合会場で新鮮野菜を販売したり、食品ロスを防ぐ「フードドライブ」を実施したりするなど、これまでにSDGsの取り組みを100以上行ってきた。
選手たちも積極的に意見を出し、さまざまなアイデアを出し合っている。
今回行ったのは、熊谷尚也選手が発案した菜園作り。
廃棄処分予定だったポリエステル繊維を再利用して作った土を使い、地域の小学生らと一緒に野菜の種まきなどを行った。
「服を再生して作った土があるなんて知らなかったけど、植物を植えられてすごいなと思いました」(参加者)
イベントに参加した子どもたちからは好評の声。
熊谷選手は、「こうやって発信できるというのも僕らの使命でありますし、みなさんに知っていただく機会があるのはすごく光栄なことだと思います」とやりがいを実感していた。
◆地域に必要とされるクラブになるため
「スポーツの可能性を広げたい」という思いからこの取り組みをはじめた元沢さん。
元沢さん:「試合に勝ったり優勝することで地域を盛り上げることはもちろん全力でがんばりますが、果たしてそれだけなのかと。自分たちから主体的に取り組みを起こすことで、本当に地域に必要とされるクラブになれるんじゃないかと。そんな思いでスタートしました」
地域のプロスポーツによるSDGs活動が、全国に広がればと願う元沢さん。そんな彼が未来に咲かせたい夢は?
「スポーツとSDGsによって、誰でも気軽に楽しく参加できるちょっとした取り組みが街中に溢れるようになればと思います。“川崎×川崎ブレイブサンダース”だけではなくて、日本全国のSDGSの活動がもっともっと増えてくるんじゃないかなと思っております」
なお、次回12月24日(土)放送の『しあわせのたね。』では、農業を通じて働きたい障がい者と雇用したい企業をつなぐ取り組みを特集する。