では、実際に収入がいくらくらいあれば、結婚して家族を持っても安心して暮らせるのでしょうか。今回は、年収「400万円」を基準に結婚後の生活を考えてみましょう。
子育て世帯の平均的な所得金額は?
厚生労働省が実施している「国民生活基礎調査」によれば、2020年における「児童のいる世帯」の平均所得金額は813万5000円です。もちろん、これは1世帯当たりの所得であり、方働き、共働き両方を含んだものです。そのため、夫婦どちらか一方の単独による年収ではない点には注意が必要です。
とはいえ、子育て世帯は単純計算で夫婦1人当たり400万円強の年収を稼いでいる計算になります。
ただ、実際の平均年収は男女比の差が顕著で、国税庁の平均給与に関する令和3年分の調査によれば、男性の平均給与が545万円であるのに対して、女性の平均給与は302万円です。813万5000円という金額は、あくまでも子育て世帯の平均的な収入です。
平均給与も踏まえると、場合によってはそれより少ない金額でも家族を持ち、子育てに励んでいる人もいるでしょう。では、今度は親の年収ではなく、子どもを育てるのにどれだけお金がかかるのかを見てみましょう。
子どもを育てるのに必要なお金
内閣府が実施した「インターネットによる子育て費用に関する調査」によれば、未就学児を育てるのに必要な年間費用は1人当たり約105万円だそうです。ただ、子どもの年齢が上がるにつれ、子育てに必要な年間の費用も上昇する傾向があります。実際、未就学児の中でも、保育所や幼稚園に通い出すと年間費用は1人当たり約122万円に上昇します。
小学生に上がると、年間費用は約115万円と少し下がりますが、中学生の子育てには年間で約155万円かかり、これは未就学児の約1.5倍の金額です。
子どもが高校や大学に上がれば、年間に必要な費用がさらに上がることは想像に難くありません。未就学児でも年間で100万円以上の子育て費用が必要であることを考えると、結婚や出産前にしっかりお金を用意しておく必要があるといえそうです。
年収400万円で家族は持てる?
子育て世帯の平均年収や、子ども1人育てる際にかかる年間費用を見ると、単独での年収400万円では家族を持つのは難しいのかもしれません。ただ、政府や自治体には、子育て世帯を支援する制度が多くあります。
例えば、児童手当では中学校卒業までの児童を養育している世帯は給付金を受け取ることができます。所得制限はありますが、子ども1人当たり3歳未満で一律1万5000円、3歳以上~小学校修了前までは1万円(第3子以降は1万5000円)、中学生は1万5000円という支給金額です。
ほかにも、育児休業給付金や出生児育休制度などを活用することで、育児休暇中でも一定の割合で収入を得ることもできます。また、住んでいる自治体によっては、子育て世帯に独自の支援制度を実施している場合もあります。
あるいは、結婚相手に自分と同等の収入が望めなくても、パートなどである程度の収入を得てもらうという方法もあるでしょう。支援制度の活用や、パートナーとの共働きなど、しっかり対策を講じれば年収に不安があっても家族を持って十分に暮らしていけるはずです。
制度を活用すれば年収400万円でも家族は持てる!
年収400万円は結婚して家族を持つには少し心もとない金額に思えるかもしれませんが、だからといって必ずしも悲観する必要はありません。公的な支援制度だけではなく、企業の中にも家族手当などを出している場合があります。
自治体によっては、子育て世帯に厚い支援を行っていることもあるので、思い切ってそうした地域に引っ越してみるのもひとつの手です。もし、年収が不安でためらっているなら、何か自分が利用できる制度がないかを調べてみましょう。
12/22(木) 20:10
ファイナンシャルフィールド
引用元: ・【家庭】「年収400万」でも家族を持てますか? 子育て世帯の平均所得は? [尺アジ★]
稼ぐのは男の仕事でしょ
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