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営州と蘇州とは山東半島の港を中継地として交易しているので、噂は船によって運ばれ、黄泗浦(こうしほ)に達したものと思われる。 ところが、仲麻呂は生きていた。そして遣唐大使の藤原清河と二人の従者を連れて長安にもどってくるが、そのいきさつは次の通りである――。 仲麻呂らの船は黒潮の環流に…