先日、AppleがM2/M2 Pro/M2 Maxチップを搭載した新型「MacBook Pro 14/16インチ」と新型「Mac mini」を発表しましたが、GeekBenchに各チップを搭載した新型Macのベンチマークデータが複数投稿されており、現時点で確認出来ているデータを全てまとめてみました。
記事公開時点で確認出来ているベンチマークデータは下記画像の通りですが、現状では機種IDからモデルと特定するのは難しいです。参考までに、発売済みのM2チップ搭載モデルの機種IDは「MacBook Pro (13-inch, 2022)」がMac14,7で、「MacBook Air (2022)」がMac14,1 / Mac14,2となっています。
また、M2 Maxチップは動作周波数が3.49GHz前後と3.68GHz前後のものがあるにも関わらず、動作周波数の数値が大きく影響を受けるシングルコアのスコアが大幅に異なっている訳ではない為、GeekBench側が未対応なことが影響し、正しくないデータとなっている可能性もあるので、あくまで参考と考えておいた方が良さそうです。
ベンチマークスコアの比較
現状で確認出来ているスコアの平均値を元にM1チップシリーズとの比較をまとめてみました。
CPU性能のベンチマーク結果(GeekBench)
(括弧内はCPUコア数)
CPU性能に関してはコア数に比例して順当に上がっていますが、M2 Proチップの10コアモデルのマルチコアスコアがM1 Proの10コアモデルよりも低くなっており、もしかしたらGeekBenchが未対応なことが影響している可能性があります。
シングルコア | マルチコア | |
M2 Max(12コア) | 1956 | 15212 |
M2 Pro(12コア) | 1958 | 14943 |
M2 Pro(10コア) | 1925 | 11942 |
M2(8コア) | 1953 | 9016 |
M1 Ultra(20コア) | 1754 | 23326 |
M1 Max(10コア) | 1756 | 12336 |
M1 Pro(10コア) | 1742 | 12140 |
M1 Pro(8コア) | 1731 | 9543 |
M1(8コア) | 1705 | 7382 |
GPU性能のベンチマーク結果(GeekBench)
GPU性能に関しては、M2 Maxの最上位モデルはM1 Ultraの48コアGPUモデルに肉薄するスコアとなっているものの、M1 Ultraの64コアGPUモデルには及ばない結果となっており、現状ではGPU性能が欲しい場合は「Mac Studio」の上位モデルを購入した方が良いことになります。
OpenCL | Metal | |
M2 Max 12コアCPU/38コアGPU |
73004 | 85107 |
M2 Max 12コアCPU/30コアGPU |
— | — |
M2 Pro 12コアCPU/19コアGPU |
44845 | 52574 |
M2 Pro 10コアCPU/16コアGPU |
40320 | — |
M2 8コアCPU/10コアGPU |
27906 | 30573 |
M1 Ultra 20コアCPU/64コアGPU |
85800 | 103162 |
M1 Ultra 20コアCPU/48コアGPU |
77164 | 88392 |
M1 Max 10コアCPU/32コアGPU |
60167 | 68870 |
M1 Max 10コアCPU/24コアGPU |
52276 | 51287 |
M1 Pro 10コアCPU/16コアGPU |
38359 | 41914 |
M1 Pro 8コアCPU/14コアGPU |
34155 | 39333 |
M1 8コアCPU/8コアGPU |
19000 | 21000 |