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1月19日の選考会を経て、第168回芥川龍之介賞に選ばれた佐藤厚志『荒地の家族』は、こんな舞台設定と筋立ての小説だ。 宮城県南部の亘理町で造園業を営む祐治は、最初の妻を東日本大震災後に病で失う。ふたりめの妻は流産を機に去っていき、いまは母と息子の三人住まい。2011年の「災厄」の記憶を寄せ…