ゼット・エフ・ジャパンとドコマップジャパンはこのほど、ZFグループが開発したトレーラ位置情報管理端末「SCALAR EVO Pulse(スカラー・エボ・パルス)」と、ドコマップジャパンが提供する車両位置情報サービス「DoCoMAP」の連携を2023年2月より開始すると発表した。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/ドコマップジャパン、トラックマガジン「フルロード」編集部
端末搭載車の位置情報等をリアルタイムで確認可能
SCALAR EVO Pulseは、ZFグループが開発したトレーラ位置情報管理端末で、トレーラの位置情報を走行中は1分に1回、停車中は15分に1回、さらにトラクタとトレーラを切り離した場合には1日に1回取得することができる。
一方、DoCoMAPはドコマップジャパンが提供するGoogleMapsをプラットフォームとする車両位置情報システムで、車両に取り付けたGPS端末の位置情報をリアルタイムに表示・管理することができる。
ドコマップジャパンでは、以前から要望が多かったトレーラの位置情報管理が可能なサービスを模索しており、ZFグループにSCALAR EVO Pulseを利用したトレーラの動態管理ソリューションとの連携を呼びかけ、2022年5月より連携に向けた取り組みを開始。同年9月の検証実験を経て、このほどサービス提供の開始に至ったという。
今回の連携では、SCALAR EVO Pulseを取り付けたトレーラから取得した位置情報データをドコマップジャパンのデータベースに送信。「DoCoMAP」上でトレーラの位置情報、軸重、危険挙動の発生等のさまざまな情報をリアルタイムで確認できるようになる。
これにより、車両の利用状況や稼働率、さらにはトンキロ法によるCO2の排出量の計算が可能となり、輸送効率化はもちろん、現在注目されている環境配慮の取り組みやSDGsにも活かすことが可能となる。また、複数台のトレーラの走行軌跡を同時に確認することもできるため、中継輸送の運行スケジュールが組みやすくなるなど運行時間の最適化にも寄与する。
なお、ドコマップジャパンは昨年12月にPALTEK社とトレーラ位置情報管理サービスで連携。PALTEK社との連携が駐車中のトレーラの位置情報管理を主体とする「静態管理」であるのに対し、SCALAR EVO Pulseとの連携は運行中のトレーラの位置情報プラスアルファを管理する「動態管理」がメイン。同社は2月中に両サービス同士の連携も行なう予定という。
●今回の連携サービスの主な機能とPALTEKとの違い
1、位置情報表示の時間
PALTEK社:1日4回
ZF社:エンジンONで走行中1分1回
エンジンONで停止中15分1回
エンジンOFFでトラクタ分離中1日1回
2、位置情報の他に以下の情報が取得可能
・車速
・軸重
・オドメーター
・エラーコード
・危険挙動(ABS/EBS/急ブレーキ/RSS)
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