AMDではHEDT向けCPUとして最新モデルとしてRyzen Threadripper PRO 5000シリーズを投入していますが、このRyzen Threadripperの次期モデルであるThreadripper 7000シリーズの投入次期と大まかなスペックについて明らかになりました。また、惜しまれつつ消えた無印モデルに関する情報も明らかになっています。
AMD Ryzen Thredripper 7000シリーズは2023年9月頃に発売へ。HEDT向けの無印モデルも再投入。
AMDのRyzen ThredripperについてはZen3アーキテクチャーを採用したThredripper 5000シリーズが2022年3月に発表され、同年8月から一般販売が開始されていますが、今回Zen4アーキテクチャーを採用したRyzen Threadripper 7000シリーズに関する情報が明らかになりました。
AMD Storm Peak
September 2023
HEDT: 4 channel, 64 pcie gen5 lanes, 8 pcie gen3 lanes, support OC
WS: 8 channel, 128 pcie gen5 lanes, 8 pcie gen3 lanes, no OC for CPU&MEM— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) December 19, 2022
リークはAMDのRyzen 7000無印モデルの価格情報を当てるなどAMD系のリークでは高い確度を持っているchi11eddog氏から出現しています。
chi11eddog氏によるとAMD Ryzen Threadripper 7000シリーズのコードネームであるAMD Storm Peakに関しては2023年9月に投入が行われる見込みで、HEDT向けとワークステーション向けの2モデル体制でリリースがされるとの事です。
HEDT向けモデルでは4チャンネルのDDR5とPCIe Gen 5を64レーン、PCIe Gen 3を8レーン備え、ソケットは小型なLGA4096であるソケットSP6が採用され、オーバークロックなどにも対応するようです。
ワークステーション向けモデルでは8チャンネルのDDR5、PCIe Gen 5を128レーンとPCIe Gen 3を8レーン備え、ソケットは大型なLGA6096であるソケットSP5が採用されます。オーバークロックに関してはCPU、メモリー共に非対応となります。
今回のRyzen Threadripper 7000シリーズにおいてはHEDT向けとワークステーション向けの2モデルが投入される見込みです。ワークステーション向けモデルは現行のRyzen Thredripper Pro 5000シリーズの後継モデルとして投入がされる一方で、HEDT向けはRyzen Threadripper 5000シリーズから消えた無印モデルが復活すると見られており、ワークステーション向けのProモデルに比べると価格が大幅に抑えられると見られています。
AMD Ryzen Threadripper Pro 5000シリーズのベンチマーク出現。無印版は登場せず?
AMDではRyzen Threadripperについてワークステーション向けで価格が高価なThreadripper Proへ統合する事を発表していましたが、IntelがSapphire Rapidsを採用したHEDT向けCPUを投入する見込みであるため、これらに対抗する形でHEDT向けモデルを改めて投入する可能性がありそうです。
AMD Zen4系 EPYCの情報が出現。Genoa-Xは400Wを超えるTDPに
なお、Ryzen Threadripper 7000についてはEPYC Genoaをベースとするため、ソケットSP5を採用するワークステーション向けモデルは最大96コア192スレッドモデルが投入されると考えられます。
一方で、ソケットSP6を採用するHEDT向けRyzen Threadripper 7000については元となるEPYCがZen4コアの場合、最大32コアまでしか対応していないため、同じく最大32コアになると見られています。
32コアと言うと今までのThreadripperに比べると半分のコア数となりますが、ライバルでもあるIntelのHEDT向けSapphire Rapidsについては最上位のXeon W7-2495Xが24コアであるため32コアでも十分高い競争力を持つとAMDは判断したと考えられます。
Ryzen Threadripper 5000シリーズではデスクトップ向けZen3が発売されてから2年経過してからで、投入モデルもProのみと今までのHEDTユーザーを完全に見捨てる動きでしたが、Ryzen Threadripper 7000シリーズではIntelがHEDT向けCPUを投入するという事でデスクトップ向けZen4が発売されてから1年以内とかなり早い上に、見捨てられたHEDT向けThreadripperが復活する可能性があるようです。
IntelもAMDも営利企業であるためか、競合がいなくなったら傲慢な販売方法を取るため、IntelもAMDもお互い良い具合に競合製品を出して競争原理を働かせてCPUの進化をさらに進めて欲しいですね。
ちなみにGPUがCPUとは真逆を行っているのでAMDは頑張って欲しいですね。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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