ACWA Roboticsは、CESで出会った有望な企業です。同社は、街の水道管を這い回り、地域のインフラストラクチャの状態を検査して報告する自律型ロボットを作成しています。水道のどの部分を交換する必要があるか正確に特定することで、世界中の地方自治体が何億という費用を節約出来る可能性があります。
このフランスの会社は、複雑な迷路のような配水管(その多くは数十年前のものです)の中を自力で移動出来るロボットの配置を開始しました。このロボットは、自律的に動くよう設計されており、入り組んだ場所を進むことが出来ます。立ち往生する可能性があることを感知すると、停止して、来た道を引き返すようにプログラムされています。流量の50%以下しか遮らないので、水道会社が検査対象の配管を一時的に封鎖する必要はありません。
ACWAのロボットは、多くのメリットをもたらします。第一に、多くの地方自治体がもはや図面を保有していない水道管ネットワークの地図を作成するのに役立ちます。第二に、オペレーターは高解像度の写真を撮影し、劣化している可能性のある配管の厚さを感知することで、パイプの現在の状態を測定出来ます。
このような機能により、ACWAは地方自治体に工事の必要がある場所を正確に伝えることが出来ます。最終的には全ての水道管を交換する必要がありますが、このようなピンポイントの可視性と精度が無ければ、膨大な量の無駄が生じます。ロボットの作業にかかる費用は、修理に比べてごく僅かです。
ACWAの製品は世界に影響を与える可能性があるため、非常に関心が高まっています。水に関わるインフラは、地球上の全ての人に関係しています。パイプに十分なスペースがあれば、このロボットが役立つでしょう。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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